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【篠塚奈知・しのづか なち)】 ローラースポーツ日本代表(2010年11月15日〜19日OA)

夢に向かってチャレンジするアスリートをクローズアップ!
今週のゲストはアジア大会・ローラースポーツ日本代表の篠塚奈知選手です。今回の広州アジア大会から新種目として採用された「ローラースポーツ」。そのスピード競技の日本代表として長年日本を引っ張っている女子代表の篠塚選手に貴重なお話をたっぷり伺いました。
     
【ローラースポーツ・篠塚奈知(しのづか なち)】
千葉県松戸市出身、1986年生まれの24歳。13歳で本格的に日本選手権デビューし、15歳で大人に交じってシニア部門の全日本総合優勝。以降、ローラースケートの「日本No1・スピードスケーター」として君臨。世界での経験も豊富で、2010年10月コロンビアで開催された世界スピード選手権ではリンク1万メートルで銀メダルを獲得。アジア大会でもメダルが期待されています。

ローラースポーツとは、どんな競技なんですか?
ローラースポーツは、フィギュア競技、ホッケー競技、そしてスピード競技などがあります。私が行っているのはスピード競技です。冬季五輪のスピードスケートに似ていて、シューズには刃ではなく車輪が付いています。またシューズは特注で15万円以上します。

篠塚さんが出場する1万メートル。タイムはどれくらい?
およそ16分です。その中に駆け引きがあります。

試合中、大変なことは?
転ぶことです。転んでしまうと試合に勝てませんし、骨折など怪我をしてしまう恐れもあります。実は前回の世界大会で転倒してしまい、お尻がスースーするなあ〜と思っていたらウエアのお尻の部分がズル剥けになっていました。ウエアの布をひっぱり、お尻を隠して選手控えのテントに戻りました。恥ずかしいのと痛いので顔は真っ赤になっちゃいました。まさにおサルさん状態でした。今では笑い話ですが、治るまでは中腰でご飯を食べていました。

ローラースポーツとの出会いは?
小学生の時に友達の間でインラインスケートが流行っていたので興味を持ちました。
また家の前がローラースケート場だったので、そこの教室に通っていました。

のめりこんでいったきっかけは?
インラインスケートでスピードを出している人達を見て、単純にカッコイイ!自分もあの人達のようになりたい!と思ったのがきっかけです。

練習はどこでやってるんですか?
昔は近所の駐車場などを借りて練習していました。高校生の時に無理だろうなあ〜と思いつつ、母に専用のスケートリンクを作ってくれるように頼んだら、ナント作ってくれたんです。完成したスケートリンクを見た時に、母のためにも絶対に速くならなきゃダメ。もう負けられない!と心に誓いました。世界大会で2位になった時、母に少しだけ恩返しが出来たかな?と思いました。

最大の努力は?
毎日の練習を全力で行うことを心がけています。練習する時、監督やコーチはいません。男子の日本チャンピオンの方と一日中練習しています。また世界トップレベルの韓国に遠征して、韓国の選手達と一緒に練習することもあります。

男子の日本チャンピオンの方というのは、恋人との噂も?
(照れながら)・・・・・はい。なんか恥ずかしいです(笑)

最大の壁、挫折は?
私が鈍いのかもしれませんが・・・・あまり挫折って感じたことはありません。ただ世界との差を感じることはあります。中学1年生の時、日本チャンピオンで望んだ世界大会では、まったく歯が立たず。悔しいと思う間もなくレースが終わってしまいました。その時に日本でやってきたローラースポーツとは、まったく違うスポーツなんだと思い、落ち込むのではなく反対にそれで火が付き、またローラースポーツが面白いと感じるようになりました。

長く競技を続けてきて辛かったことは?
同世代の選手がみんな辞めてしまったことです。練習や試合など相手がいないというのが悩みです。今は後輩ばかり。たまに先輩がいたらいいのになあ〜と感じる時があります。


今後の目標は?
アジア大会(11月24日)でメダルを獲ることです。格上の選手も出場するけど勝負はやってみないと解らない。私はアジア大会を目標にやってきました。まさに自分の集大成だと思っています。

将来的な夢は?
母が私のために作ってくれたスケートリンクに、土日など小さな子供達もやってきます。その子達にもっともっとローラースポーツの楽しさを教えていきたいと思います。

最後に、ローラースポーツの魅力とは?
スピード感だと思います。


政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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