【北嶋 秀朗選手（きたじま ひであき】柏レイソル 2010年27日〜30日
夢に向かってチャレンジするアスリートをクローズアップ！
今週のゲストは今年サッカーＪ２で優勝！ そして来年Ｊ１に昇格する、柏レイソルのキャプテン北嶋 秀朗（きたじま ひであき）選手です。北嶋選手の知られざるサッカーのルーツから、全国優勝を果たした名門・市立船橋高校時代のお話、そしてＪリーグでの挫折のお話など、サッカーに対する熱き想いをお伺いします。
千葉県出身、1978年生まれの現在３２歳。
高校時代は、サッカーの名門、市立船橋高校で全国優勝。
1997年に柏レイソルに入団、そして2003年に清水エスパルスへ移籍。
その後再び、柏レイソルに復帰。
そして今年、キャプテンとして柏レイソルをＪ１へと導きました。
サッカーをはじめたきっかけは？
→小学校２年生の時に、友達がサッカーボールを特別のケースに入れて蹴りながら下校してたんです。妙にその姿がかっこよくって。そのケースはサッカー少年団に入らないと貰えないので、僕もサッカー少年団に入って、ボールケースを貰い、学校の行き帰りは必ず、蹴っていました（笑）
他のスポーツは興味がなかったんですか？
→親は野球をやらせたかったらしいんですけど、地元の野球チームは小学校３年生からじゃないと入れてもらえなかったんです。ボールケースもほしかったし、２年生の時にサッカーを選んだんですけど、実はサッカー少年団に入団した翌日、その野球の年齢制限がなくなって小学２年生でも入れるようになったんです。だからそれが１日早かったら、僕は野球のチームに入っていたかもしれません。そうしたらサッカー選手の北嶋は存在してなかったですね。
プロを目指したきっかけは？
→中学２年生の時にＪリーグが開幕。開幕戦（1993年5月15日ヴェルディ川崎対横浜マリノス）を国立競技場へ見に行ったんです。それまで国立競技場がサッカーの試合で満員になることはなかったので、とても興奮しました。あの日、絶対にプロになろうと決めました。
最大の努力は？
→小学校、中学校、高校、そしてプロ、常に「努力」は意識してやってきました。練習という意味で考えると、高校時代（市立船橋）は厳しかったですね。このまま倒れてしまうのではと思ったことが何度もありました。今思い出しても、ゾッとします（笑）監督から必ず試合の時に、何対何で勝て！という指令が出るんです。それに届かなかったら、点数×ダッシュ１０本。５対０という指令で実際は２対０、そうなるとダッシュ３０本。しかもダッシュにタイムという指令も追加されるんです。その時間内に選手全員がゴールしないと、本数にカウントされないんです。足の遅いチームメイトを手でひっぱって一緒にゴールしたこともありました。
大きな壁や挫折は？
→プロ１年目ですね。冬の高校選手権で優勝してメディアの方々が僕のことを取り上げてくれて。でもフィジカルな面では、まだまだプロでは通用しない。その期待と現実のギャップに苦しみました。一時期は高校選手権で優勝なんてしなきゃよかったと思うほどでした。
プロでやっていけると思うようになったのは？
→プロ３年目、フィジカルの面でプロについていけるようになって、プロ４年目で１８ゴール。ようやくプロでやっていけるという自信になりました。そしてその時には誰も「高校選手権の北嶋だ！」とは言わなくなっていました。
今シーズンも苦しんだ時期があったそうですね？
→Ｊ１昇格をめざしチームが一番大事な夏場、試合に出してもらえなかったんです。キャプテンでありながら試合に出れないというのは、精神的な部分でかなり苦しかったです。
どのように克服したんですか？
→紅白戦や練習試合で結果を出し続けて「北嶋を使わざるをえない」状況を作りました。
来シーズンの目標は？
→Ｊ１に昇格して優勝争いをしたいです。そしてチームが勝つために、１点でも多くゴールを決めたいです。
大きな夢は？
→僕は柏レイソルというチームを愛しています。だからレイソルがクラブワールドカップで優勝するような世界一のチームになってほしいです。僕は高校卒業してレイソルに入団しました。レイソルをとても大切に想っています。だから強豪チームになって、もっともっと多くの人にレイソルを知ってもらいたい！そして多くの人にレイソルを大切にしてもらいたい！そう願っています。
