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【矢野良子・やのりょうこ】 バスケットボール (2009年3月30日〜2009年4月3日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。


さて、この週のゲストは日本国内で2人目の女子プロバスケットボーラー・矢野良子選手です。
政井マヤさんが矢野選手の素顔にじっくり迫りました。


【矢野良子(女子プロバスケットボーラー)】
1978年生まれ徳島県出身。
小学生の時からバスケットボールを始め、徳島県立城北高校時代にジュニア日本代表に選出。
高校卒業後、実業団チームのジャパンエナジー(現・JOMOサンフラワーズ)に入団。
チームの中心選手として活躍し、WJBL4回優勝、皇后杯6回優勝とチームの黄金期を支える。
日本代表にも選出され2004年アテネオリンピック出場に大きく貢献。
2005年に富士通レッドウェーブに移籍。
昨年、日本国内の女子選手では2人目となるプロ契約を結ぶ。




バスケットボールとの出会いは?
姉が2人いて2人ともバスケットボール選手でした。
最初は、バスケットボールよりもバレーボールをやろう、と考えていたのですが
母に「(2人の姉もバスケットボールをやっているので)バスケットボールをやってみたら?」
と言われ、軽い気持ちで始めました。
小学4年生の頃、クラブ活動で始めたのですが、実は長くやるつもりはありませんでした。
しかし気づいたら、今日まで続けていましたね(笑)

本格的に選手としてリーグに入り「女子の選手ではプロへの道はない」と聞いてたんですけど、
1人目のプロの選手が出て、そういう道があるのなら自分も。とプロの道を歩むことにしました。


最大の挑戦
高校を卒業しバスケットボールの世界に入った事です。
バスケットボールを始めた時と同じ様な感じで、気軽に飛び込んだんです。
しかし入ってみたら、ある程度想像はしていたのですが、それ以上に厳しい世界でした。
姉と一緒のチームだったのですが、私は割と妥協してしまう性格だったので
姉からは「続かないと思うからやめておいた方がいい」と言われていたんです。
高校までとは練習量も練習のハードさも、ベレルの高さについていくのに必死でした。
その頃「打ち込み」と言われるひたすらシュートを打ち続ける練習をしたことも私にとっては挑戦でした。
当時は1日500本成功をノルマにしていて、最初は3〜4時間かかっていましたが、
今では、調子が良ければ30分くらいで終わらせる事ができます。
若い頃体で覚えた事は、しっかりと身に付いているんだと思います。


最大の挫折
まず、この世界に入ったことが間違いだったのではないか?と(笑)
厳しい世界だとは想像はしていましたが、それでも想像以上だったので、
高校を卒業し、実業団に入ってから、毎日練習が終わったあとコソコソ泣きながら「辞めたい」と毎日思っていました。
でも次の日の朝を迎えると「やらなきゃ」と気持ちを切り替えていました。
入団から2年間は厳しく育てられていました、そんな毎日の中で休日のショッピングは唯一の気晴らしでしたね。


マイ・チャレンジソング
EXILEの砂時計という曲です。
EXILEが大好きなので、試合に行く時は必ずと言っていいほどEXILEを聞いています。
私の人生の中で一番思い出に残っている事は、アテネオリンピック予選です。
その当時、この砂時計という曲をバスの中でよく聞いていました。
私は応援はたくさんして欲しいタイプなんですが、
日本で開催され、しかもオリンピックへの切符がかかっていて、いつも以上に注目を浴び
さすがに緊張していたみたいで、その緊張をほぐすのに役に立ちました。
実は、予選突破を決めたのは韓国戦だったのですが、戦略として次の試合に全力を注ぎに行こう、と、いう事で
あまり勝ちには行ってなかったんです。しかしその分余計に力が抜け、すごく調子が良く、いい試合ができ、予選突破を決められたんです。


最大の目標
まずは、国内の大会で優勝する事です。
リーグと、皇后杯という2つのタイトルがあるんですが、
その2冠を取ったら自分へのご褒美として時計を買うようにしてるんです、
そろそろ次はどんな時計にしようかな?とリサーチも始めているんで(笑)それを増やしたいです。
将来的には、2012年のロンドンオリンピックに出場したいです。
アテネオリンピックの予選リーグで、私のシュートが入っていれば予選突破できていた
と、いう苦い思い出があるので、もう一度、という気持ちが強いです。
オリンピックに出れるかどうかわからないですし、出れても結果もどうなるかわかりませんが、それでも出たいです。
それとプロとしては、バスケがもっともっと人気になってメジャーな競技にしたいです。
会場へ足を運のに、まだまだ重い足取りがあるので、それをなんとか取り払いたいですね。




インタビューを終えて…
お会いすると、とっても柔らかい印象の矢野良子さん。明るいイエローのトップスにふんわりとウェーブがかかったロングヘア。見た目通り、語り口も柔らかくて自然体。プロのバスケットボーラー、試合でどんどん点数を決めるエースという ”強い”肩書きとのギャップに驚かされました。でも柔らかいからこそ、決して折れない、芯の強さを感じました。試合中はまったく別の表情になるとのこと、コートでの矢野さんも見てみたくなりました! (政井マヤ)

政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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