リポビタンDプレゼンツ スポーツリアルトーク

今週のゲストは?
前回のゲスト バックナンバー

【清宮克幸・きよみやかつゆき】ラグビー・サントリーサンゴリアス 1週目 (2009年4月6日〜2009年4月10日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。

さて、この週のゲストはラグビーの優勝請負人
サントリーサンゴリアスの清宮克幸監督でした。




2008-2009シーズンを終えて
3年目のシーズンが終わったのですが、結果には満足していません。
しかし、やってきた内容に関してはまぁまぁ満足しています。
プレーオフを優勝した2007-2008のシーズンより、2008-2009シーズンの方がやりがいがありました。
2007-2008シーズンは、選手たちにやりたいラグビーじゃないものを求めたんです。
勝ったんですけど、勝ったけど凄く嬉しいというわけじゃなかったので。
柔道で言うなら一本勝ちではなくポイントで勝ったという感じでしたので、
2008-2009シーズンは一本勝ちを狙うようなラグビーに挑戦しました。
結果は残念でしたが、だからこそ来シーズンが大事だと思いますし今から非常に楽しみにしています。
プライベートのシーズンオフは?
5歳と9歳のの息子と遊んでいます。こっちの体が持たないくらいです(笑)



ラグビーとの出会いは?
「われら青春」「青春とはなんだ」などラグビーを題材にしたドラマです。
当時青春ドラマというのはサッカーとラグビーが定番だったんです。
その影響で高校に入ったらどちらかの道に進むのだろう、と思っていました。
中学校の時にサッカー部に入ったんですが、上半身を使わない事が少し物足りなかったんです。
僕は体も大きく、上半身が器用だったんですが、それを活かせる要素が少なかったんです。
それで「これはラグビーしかない」と思いました。
中学校の先生も一人ではなく何人の先生かに「お前はラグビーに向いている」と言われたので、ますますその気になりました。
高校でラグビー部に入ったのですが、そのラグビー部もとても良かった。すごく自由な環境だったんです。
それに公立高校だったので練習はキッチリ午後6時には終了、いわゆる普通の高校生活も過ごせました。
それでも大阪では一番でしたから、とても充実した3年間を送る事ができました。



清宮監督はどんな学生時代を?
普通の大阪の中学生です(笑)
ドラマで言うと「積木くずし」が流行っていた時代で、窓ガラスが割られていないのは近隣の中で僕の中学校だけでした、僕が規律を重んじる『リーダー』だったので(笑)
中学3年生の時、学校で初めて文化祭をやったんです。
その時『やんちゃ』な連中を集めて、一ヶ月くらい練習して青春ドラマのようなものを演ったんです、それは今でも覚えていますね。
あと先生と良くコミュニケーションをとっていました、その影響で大学では教員免許を取ったんです。
自分の考え方とか進路を変えてくれたのは先生だと思っていたので、人の将来を変えられる仕事に就きたいと考えたんです。
そして先生に勧められた事もあり、高校でラグビーをするために勉強も始めました。
高校に行くにはこれだけの点数を取らなければいけない、と、明確な目標ができましたから。
中学の時ラグビーをするという目標を持ったことが全ての始まりです。



最大の挑戦は?
色々あるんですが、挑戦と呼べるほどのものはないんです。
いつも目の前にあるものにぶつかって必死になってやっているだけなんです。
やっているうちに道が開てきた、というのがこの20年。
ターニングポイントとしてあげるなら早稲田大学に入学した時はカルチャーショックを受けました。
チームの全員が「チャンピオンになりたい」と本気で思っていましたから。
当時、2年の時から試合には出させてもらっていましたが、上級生による理不尽な『絞り』もありました。
練習の後2時間ぐらい走らされるんですよ、僕は理不尽な事が嫌いでしたので列の一番後ろを、ゆ〜っくり走っていました。
先輩達は笑ってましたが、僕の中では戦いでしたね。


現役引退後、すぐに監督に就任。当時の思い出は?
2001年に早稲田の監督を引き受けたんですが、当時は全く挑戦とは思っていなかったんですが、今考えると挑戦だったかもしれません。
当時33歳で、社会人のトップレベルの選手が監督になったと言うのは僕が初めてではないかと思います。
選手たちに自分たちのやりたい事は伝わったんですが、それに自信を持ってもらうのに半年ぐらいかかりましたね。
選手たちには「自分たちはこのやり方でいいのか」という不安感があるんです。
その不安感を払しょくするのが僕たちの仕事なんですが、それを上手く出来たのが結果につながったと思います。
選手たちの長所を見て、結果が出るポイントを探して、小さな結果を積み重ねて積み重ねました。
弱点を克服するのはそれからですね、ある程度自分たちの長所を見て形ができ自信を取り戻した後に
「じゃあ苦手だったけどこれやってみるか」と言うと、簡単に身についていくんです。
自分たちの形が身についてないまま弱点を克服しようとしても、どうにもならないですね。
これは、学生も社会人も同じです。





清宮監督にお会いして
実は、お会いするのは2度目。フジテレビの新人アナウンサ
ーだった頃に30分ほどだけ、お目にかかったことがあったの
ですが…なんと『どこで、誰と一緒に』会ったかまで覚えてて
くださって感激。
番組スタッフも以前、お会いした事があったのですが…もちろ
んこちらも覚えていて、笑顔で握手をしてくださいました。
一人ひとりとの”出会い’を大切にしてくださる監督の”大き
さ”に触れた気がしました。
(政井マヤ)




清宮監督には引き続き今週もお話をうかがってまいります!
お楽しみに!!

政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
On Air Time
ニッポン放送
(月)〜(金)17:32〜17:37