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サンデー早起キネマ~聖なる儀式、悪魔祓い~

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『ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町』では、毎週、とっておきの映画のご紹介と鑑賞券などのプレゼントをしていますが、番組ではご紹介しきれない面白い映画も沢山あります。

そこで『サンデー早起キネマ?』と題して、番組のこのページで少しずつご紹介していきたい思います!どうぞ、よろしくお願いします^^

 

さて、記念すべき初回はなんと!衝撃的なキャッチコピーが踊るドキュメンタリー映画
『悪魔祓い、聖なる儀式』

「人間 VS 悪魔 エクソシストは、現代に存在していた!」

 

何十年も前に一世を風靡したオカルト映画『エクソシスト』を思い出しました。悪魔が乗り移った少女と神父の戦い。
しかし、あれから何十年もたった現代、悪魔が人間に乗り移る…こんな現象が世界中で実際に増えているというのです。そして、悪魔を退治するエクソシストも急増中。エクソシスト養成講座まであるのです。

 

現代の現実の神父たちも映画と同じように、カトリックの総本山ヴァチカンとイタリアを中心に、日ごと膨らむ悪魔祓いの需要に対応していました。そんなエクソシスト=悪魔祓い師のひとり、イタリア・シチリア島で有名な公式エクソシスト・カタルド神父に密着したのが、このドキュメンタリー映画『悪魔祓い、聖なる儀式』です。

 

 科学や医療では解明できない問題や病を抱えた人たちが、毎日神父の元にわんさか押しかけます。神父が聖水を浴びせ手を額にかざし祈ると、信者は床に倒れ込み獣のような唸り声と低い悪魔の声で神父に罵声を浴びせ気を失います。まるで臨場感あふれるオカルト映画そのもの…しかし!紛れもない現実なのです。

 

これまで外部に閉ざされてきたこんな悪魔祓いの儀式についにカメラが潜入しました。儀式や神父の日常だけでなく、悩みを抱えた人々の日常をもとらえるカメラ。教会や神父に救いを求めるしかない現代社会が抱える闇、人間の弱さが垣間見えます。ナレーションは一切なしで撮影対象の真の姿を浮かび上がらせ、独特のユーモアで観客を引き込む手法につい引き込まれてしまいます。

 

 本当に悪魔はいるのか?それは誰にもわかりません。いるとしたら、悪魔はその姿は見せず、私たちの中にこそ存在するからです。悪魔祓いに救いを求める人々は私たちそのものかもしれません。秋の長い夜…そんなことを考えさせられる映画です。

 73回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 最優秀作品賞受賞『悪魔祓い、聖なる儀式』は、11/18からイメージフォーラムなどでロードショー。

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