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参議院議員の青山繁晴さん「親父に言われた“報われない人を大事にしろ”の言葉の意味」

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4月28日(日)の放送では参議院議員の青山繁晴さんをお迎えして
「新聞記者時代のお話」についてお伺いしました。

淵澤 前回はお母さまのお話を中心にお伺いしました。
   けさはお父さまのお話を伺いします。

自見 お父さまからは、あまり叱られたことがなかったとか?

青山 一回もなかった!ゼロ!

自見・淵澤 ゼロ?

青山 でも社会人になる時「これからは恵まれていない人、
   うまくいっていない人、不遇な人を大事にしろよ」と言われました。

自見 なぜジャーナリズムというか、ジャーナリストに目覚めていったんですか?

青山 ジャーナリズムとよく言われるけど、世の中のことをたくさん知ってから
   物書きになろうと思ったから。10年のつもりでなったら
   記者の仕事が向いてたし、面白かったので19年もやっただけでね。
   
自見 世の中を知るためのステップ?

青山 ステップとは考えてなかった。
   ジャーナリズムという言葉はあまり好きではないけど。
   「事実」を伝えるというのは絶対、誰か必要。どんな世の中になってもね。
   だからステップとして仕事を考えることはなかった。

自見 使命感?

青山 それはね。仕事をしながら養われた。
   最初、研修は2ヵ月もやったんだけれども。
   全日遅刻。つまらないから。

淵澤 え?

青山 つまらないから遅刻して行って。
   2ヵ月の研修が終わって。初任地が徳島で。
   県警本部の前で交通事故があって。
   おまわりさんが何も教えてくれないわけ。
   そういう経験で使命感が生まれてきて。
   そうか、警察は好きに隠したり、いいこともする悪いこともする。
   それをありのままに全部、国民に見せるのが(自分の)仕事だと。
   そうなると、おまわりさんとも仲良くならなければいけないと。
   どうやって食い込むか。
   自分のお金で特級酒買って、家訪ねて行って。
   玄関開けると、奥さんと子供が寝ている。そんな官舎ですよ。
   台所で特級酒見せると、刑事が喜ぶわけですよ。
   警察は本部長など偉い人は何も知らない。
   知っているのは留置場の係とか。一生巡査部長にもならない巡査の人とか。
   そういう人と付き合っているうちに、
   おやじ、おふくろの教育が、改めて染みてきた。

   例えばおやじだと「報われない人を大事にしろ」。
   本部長とか、偉くなっていく人は失うものがいっぱいで
   適当なことを言ってくる、何も知らないんです。

   今でも(当時の)友達たくさんいます。
   定年退職になった方々を含めて。

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