12月16日(日)放送の番組では、日本対がん協会の垣添忠生会長をお迎えして「がん教育」についてお伺いしました。
淵澤:「がん教育」についてお聞かせください。
垣添:「がん教育」は子供からというのが、
大事なキーワードになっています。
国の「がん対策基本計画」の中にも、子供のがん教育は入っています。
また毎年2月4日に世界対がんデーというのがあり、
これまでに5、6回、子供のがん教育のシンポジウムを行ってきました
大人になってからでは遅いのです。
自見:そうですね。
垣添:いくら知識を伝えても、大人は「タバコ」を止めない。
検診を受けない。
自見:淵澤(笑)
垣添:ういういしい心を持っている子供に、
真剣に話をすると、ちゃんと伝わる!
またそれは単にがんの知識を伝えるのではなく、
むしろ「命の大切さ」を、しつけみたいな形で行っています。
自見:命の教育ですね。
そして現在、日本対がん協会では「がん相談ホットライン」という
取り組みをされていますね。
垣添:もう10年以上、やっています。
自見:どのような方が利用できるんですか?
垣添:患者さんやご家族、友人、どなたでも大丈夫です。
自見:私の手元にパンフレットがあるんですが、
「今後の生活やお金のことが心配なので話を聞いてほしい」。
このような相談でもいいのでしょうか?
垣添:この「がん相談ホットライン」を始めたころは、
患者さんがご自身のがんの状態、
治療に関する相談が非常に多かったのですが、
現在では、生活の問題や就労の問題、職場での悩み事などがあります。
自見:「家族にできることはなんでしょう?」という
ご家族の相談も受けていらっしゃる。
垣添:家族は、どのような態度をとればいいのか?など。
また、がんで亡くなった遺族の方の心のケアにも、のっています。
傾聴するだけでも、相談者の気持ちはずいぶん落ち着くと思います。
自見:ホームページもありますので是非、ご覧になってください。
最後に、子育て中のパパやママへ、メッセージお願いします。
垣添:がん教育を受けてきた子供さんから、
もしも「お母さん検診受けて」とか
「お父さんタバコ止めて」などと言われたら、
それをきっちり、聞いていただきたいと思います。