10月14日(日)放送の番組では、障害者施設を中心に事業を行う社会福祉法人、旭川荘の末光茂理事長をお迎えして「重症心身障害児」の現状とこれからの課題についてお伺いしました。
自見:「旭川荘」が運営されています、
「旭川荘児童院」は重症心身障害児・者の施設です。
淵澤:”重症心身障害児”
どういう症状のお子さんなんですか?
末光:知的障害がとても重く、
大人になっても3歳か4歳の知能レベル。
それに加えて手足が不自由。寝たきりか、
支えて座わることが出来るぐらい。
他にも目が見えないなど、
二重三重に障害を抱えたお子さんを
重症心身障害児と言っております。
自見:日本では「人生100年時代」とも言われています。
重症心身障害児の方も「人生70年時代」と
なっているそうですね。
旭川児童院の最高齢者は84歳になられたそうですね。
末光:寿命が延びました。
医療や食事、介護など色々な面でよくなったおかげです。
自見:寿命が延びていることで、
課題も出てきているそうですね。
末光:お子さんが70歳だと、お父さんお母さんは100歳です。
お子さんが小さい時は一輪車、
子供さんを背負って走っているような。
それを四輪車にする必要があります。
自見:四輪車?
末光:二輪車は昼間通えるような学校などの場所。
三輪車は一時的に預けるショートステイ。
四輪車は親亡き後の入所施設です。
自見:なるほど。
末光:親御さんたちは、自分たちだけが頑張りすぎない。
限界まで行ってしまうと不幸な結果になってしまいます。
そうなる前に、周りに声を上げて手助けをしてもらう、
そういうことが大事です。