8月5(日)放送の番組では、義肢装具士の、
臼井二美男さんをお迎えして「スポーツ義足」についてお伺いしました
淵澤:臼井さんはスポーツ義足装具士の第一人者として
パラリンピックは2000年のシドニー大会から
5大会連続で、選手に同行されています。
自見:きょうは「スポーツ用義足」を持ってきて頂いております
お名前が書いてあります。
淵澤:「谷 真海(旧姓 佐藤真海)」さん。
あの東京オリンピック誘致の時に、スピーチされた
「佐藤真海」さんですよね。
臼井:彼女は今はトライアスロンをやっているんですけど、
2年前までは走り幅跳びをやっていました。
自見:スポーツ用義足を製作するようになって、
「義足」の幅が広がったそうですね。
臼井:義足を付けて走ると、先端にかかる体重は5倍。
それに対応する折れない、
丈夫な義足を作らないといけません。
合わせて軽さも考えなければならない。
自見:丈夫で軽い、難しそうですね。
臼井:そうすると、高齢者の義足も役に立ちます。
自見:臼井さんは1991年には「スタートライン」という
陸上クラブを作られたそうですね。
臼井:それまでは義足で走る動作を出来る人がいなかった。
とくに膝から上ですと、足を切断してから10年とか
20年とか1度も走ったことがない。
そういう人が多いと言う事に気づいて、
陸上クラブを作りました。
自見:初めての時の反応、どうでしたか?
臼井:みなさんその場で泣いてしまうんです。
それを見て、これは続けてやる価値があると思いました。
自見:最初は5人だった部員、いまでは?
臼井:181人
自見:すごい!その中から、
素晴らしい選手を輩出されてるんですよね。
前回のリオデジャネイロ・パラリンピックでは陸上女子走
り幅跳びで6位に入賞された大西瞳さんも、そのひとり。
臼井:ほかにも、走り高跳び5大会連続パラリンピック出場の
鈴木徹選手もそうです。
淵澤:そうような選手を間近で見て、どのような気持ちですか?
臼井:まず、カッコいいんですよね。姿が。
(パラリンピックに)立ち会えるというのは、幸せです。
自見:「スポーツ義足」は、
生活に必要な物よりも少し上の物として、
なかなか国からの援助がないんですよね。
臼井:スポーツは趣味というか、嗜好というか。
まだ支援がありません。
自見:ぜひ東京でパラリンピックありますので、
このようなことを、みんなで後押ししていきたいですね。