7月8(日)放送の番組では、東京都医師会会長の、尾﨑治夫さんをお迎えして、「東京都の、子どもを受動喫煙から守る知識クイズ」をお送りしました。
淵澤:前回の放送では、ことしの4月1日に施行された
「東京都 子どもを受動喫煙から守る条例」についてお伺いしました。
この条例の詳細が書かれたパンフレットが、手元にあるんですが、
その中にクイズ形式の「知ってください 受動喫煙のこと」というのが
あります。きょうは、それをラジオの前のみなさんと一緒に
やってみたいと思います。○か×か、一緒に考えて下さい!
それでは問題です。喫煙者が吸う煙より、火のついているところから
出る煙の方が、有害物質の含まれる量が多い。○か×か?
尾﨑:答えは「○」です。
タバコの煙は、ご自分で吸う煙はかなり強い吸引力で吸いますから
まわりから酸素がいっぱい入ってきます。
反対に火のついている方の煙は吸引力がないため不完全燃焼で、
色々な有害物質が残ったまま、たちあがります。
自見:受動喫煙の害、まさにここにあり!と言えますね。
淵澤:続いての問題にまいりましょう。
夫が喫煙者の場合、妻のがんのリスクは高まる。○か×か?
尾﨑:答えは「○」です。
有名な平山先生の研究によりますと、ご主人が喫煙者の場合、
奥様が肺がんになる可能性は、禁煙者と比べて1・9倍。
奥様は旦那様に「私を愛しているなら、タバコやめて下さる?」
ぐらいのことは、言っていただきたいと思います。
自見:是非、多くのリスナーの方に、いまのセリフを言ってほしいと思います。
淵澤:続いての問題にまいりましょう。妊婦自身が吸わなければ、
夫が喫煙者でも胎児への影響はない。○か×か?
尾﨑:答えは「×」です。タバコを吸った後は、およそ45分間、
有害物質が出続けるという報告もあります。
旦那さんがベランダで吸っても、換気扇の下で吸っても、
そのあと奥様と会話すると、旦那さんから、
有害物質を吸ってしまいます。
そうすると奥様の血液の中に有害物質が入り、胎盤を通じて
胎児に影響を与えてしまうことが十分あり得ます。
だから、丈夫なお子さんを産んでほしいとおよそ願う旦那さんは、
是非、タバコをやめていただかないと、影響が出てしまいます。