自見:今週は日本小児科医会の、松平隆光会長にお越しいただきました。
淵澤:松平さんの、文京区の「松平小児科」の待合室には「畳」があります。
なぜ私が知っているかというと(笑)
たまたまなんですが、先生、お世話になっています!
産まれた直後の息子をお世話になって、予防接種して頂きました。
自見:私も打ち合わせで母子手帳を見せて頂きましたが
「松平小児科」という判子がワクチンのところに綺麗に押されていました
松平:(笑)
淵澤:そして待合室の「畳」。珍しいんですか?
松平:東京の小児科医の診療所は狭いので
有効活用するために寝転んでもいいし、オムツを変えてもいいし、
畳を多目的に利用しています。
自見:松平先生は、日本小児科医会の会長として
小児科医を束ねていらっしゃるわけですが、
「小児科医の役割」変わってきたなあと思う点、ございますか?
松平:私が小児科医になった時は、
病気から子供の命を守るということが一番大切でした。
その背景には、当時、感染症がたくさんありました。
はしかの重篤なお子さんであるとか、髄膜炎であるとか、
脱水症も意識がなくなるくらいの、お子さんをたくさん診てきました。
今はお父さんお母さんが、子育てに苦労されています。
少ない子供を、完璧に100点満点に育てなくてはいけないという、
重いプレッシャーを担って、つらい育児をされていると思います。
そういう中で、少しでも親御さんの育児不安を無くすために
努力しているのが、今の小児科の現状だと思います。
自見:小児科医も新しい役割が期待されているということですね。