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放送時間:月~木 13:00~16:00

3時の奥様「あの日の雪」

恋をした。

その想い出を、ラジオドラマ風にしてご紹介するこのコーナー。

今日のお話は・・・

 

RNまあさサンの「あの日の雪。」

 

受験合格のお祝いに、先日…娘がスマホデビューしました。

以来、リビングに居てもずっとスマホばかり!

こっちの話も上の空の娘に「取り上げるわよ!」と

意地悪なことを言ったものの、

昨日「やったぁー!」と、ものすごく嬉しそうにしていた娘。

母親のカン、女のカンですぐわかりました、

娘はきっと恋をしているんだ…と。

 

でも、そんな娘を見て、私もふと…「あの頃」のことを

思い出したのでした。

 

あれは今の娘と同じ…中学3年。

卒業式を直前に控えた頃のことでした。

卒業記念に…と、駅ビルにあったファーストフード店に集まって

ささやかなお別れ会を開いたのです。

男女合わせて10数人。たわいもない話をしている中、

私はずっと“ある男の子”を待っていました。

 

彼の名前は「Y君」。

正直、Y君を好きかどうか…その時は自分でもわからなかった。

というのも、彼との思い出があまりにも少なかったからです。

でも、そのわずかな“やりとり”がどれも印象的で

一つ一つを積み重ねるごとに、気になる存在になっていたのでした。

 

例えば、普段はポニーテールにしている髪を下していった日、

会話のついでのように

「今日は結わいてないんだ。ふーん。」

と言ってきたり…

プリントを手渡した時も

「オマエの手、なんでそんなに冷たいの? 弁当、残すからだぞ。」

と言ってみたり…

Y君にとっては、取るに足らない会話だったのかも知れないけれど

私にとっては、何かが変化していく…忘れられない“出来事”だったんです。

そんなことを思いながら窓の外を眺めていると

Y君が息をきらしてお店に入ってくるのが見えました。

お兄さんのを借りてきた…というマフラーがちょっぴり大人っぽくて

ドキっとしたのを憶えています。

 

実は、集まった仲間のほとんどが近くの高校へ進学する中、

Y君は遠くの高校に行くことが決まっていたんです。

「Yとも、なかなか会えなくなるよなぁ~」

その言葉が私を一気にセンチメンタルにしていました。

もちろん、Y君にも、そして誰にも気づかれないように…そっと。

 

店を出るとハラハラと雪が降っていました。

近くの桜は、今か今かと芽吹く時期に、舞い降りてきた…遅刻気味の雪。

「まるでY君みたいね!」

精いっぱいの笑顔で、Y君の背中をポンと叩きながら…言いました。

 

振り向いたY君は、何も言わず…

私の前髪にうっすら積もっていた雪を優しくはらってくれた。

 

大きな、温かい手が、

雪を… そして私の心を… 静かに溶かしていった。

 

このお話とともにお届けした歌は・・

М SNOW DANCE / DREAMS COME TURE    

でした。

 

 

このコーナーでは、奥さまの大切な思い出や

伝えたいメッセージをお待ちしております。

いただいたメッセージは、一遍のショートストーリーとして、

スタッフが心を込めて作らせていただきます。

メールアドレスは reo@1242.com

FAXは 0570-02-1242

お葉書やお手紙でも受け付けています、

〒100-8439 ニッポン放送 土屋礼央 レオなるど

「3時の奥さま」宛まで…お送り下さい。

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