放送局・放送日時

ニッポン放送
土曜日 22:00~22:30
STVラジオ
日曜日 17:30~18:00
東北放送
日曜日 12:30~13:00
北陸放送
土曜日 17:00~17:30
東海ラジオ
土曜日 12:00~12:30
朝日放送
日曜日 12:30~13:00
山陽放送
土曜日 16:30~17:00
中国放送
日曜日 17:00~17:30
九州朝日放送
日曜日 8:30~0:00
2018年6月13日
ウィルチェアーラグビー・三阪洋行さん (1)

今回のゲストは、ウィルチェアーラグビー日本代表アシスタントコーチの三阪洋行(みさか・ひろゆき)さんです。

(写真は、昨年から日本代表ヘッドコーチを務めるケヴィン・オア氏(左)とアシスタントコーチの三阪洋行さん(中))

 

今回は、三阪さんが日本代表アシスタントコーチとして出場した、リオ2016パラリンピックでの戦いをを振り返りました。

 

ウィルチェアーラグビーは、リオ2016パラリンピックで、初の銅メダルに輝きました。

銅メダル決定戦で試合終了のブザーが鳴った瞬間、選手たちは号泣。

コーチングエリアで、その瞬間を迎えた三阪さんも、いろいろな思いが込み上げてきて、溢れる感情を抑えることができず、人目もはばからずむせび泣いていました。

12人の選手それぞれのパラリンピックに対する思い、ウィルチェアーラグビーに対する思い、この場に立てなかった選手やこれまで繋いで来てくれた先輩たちへの思い、4年前のロンドンではあと一歩というところでメダルを逃した悔しさ・・・

選手として3度のパラリンピックを経験、そして、アシスタントコーチとして、自身4大会目となるパラリンピックの舞台でやっと掴んだメダルでした。

 

悲願を達成して「嬉しい」という感情はもちろんありましたが、それと同時に押し寄せたのは、激務からの「解放感」だったといいます。

2015年から日本代表のアシスタントコーチを任され、指導者としての経験も浅い中で、勝ち負けという結果を求められる重圧、対戦相手の分析、情報収集、戦略・戦術を提案する途方もない作業…完璧といえるところまで、ひたすら献身的にやり続ける日々は、まさに激務の連続でした。

 

結果として、銅メダルに輝いた日本代表ですが、そこまでの道のりはけっして容易いものではありませんでした。

リオ大会、予選リーグB組の日本は、スウェーデンとフランスに勝ち、予選最後のアメリカ戦に臨みました。

強豪のアメリカを相手に、試合の入りもよく、シーソーゲームで、延長戦にもつれ込む大接戦。

しかし、この試合を56対57の、わずか1点差で落としてしまいます。

「大敗ではなく1点、2点を争う試合ではコーチの判断も大いに影響する」と話す三阪さんは、接戦を制することができなかったことへの責任を強く感じていました。

決勝リーグに進んだ日本は、準決勝でオーストラリアと対戦。

この試合を57対63で落とした日本は、予選リーグ(最終のアメリカ戦)からの連敗と、金メダル獲得のチャンスを絶たれたことによるショックで、チームの雰囲気は沈んでいました。

 

翌日の銅メダル決定戦を控え、選手たちはミーティングを開きました。

「僕も(そのミーティングに出て)すごく泣きたかった」と、三阪さんはその時の心境を明かしましたが、次の日の朝9時から行われる銅メダル決定戦を迎えるにあたり、その日のうちにミーティングをやる必要性を感じ、モヤモヤする気持ちを抱えたまま、対戦相手となるカナダの分析のため、その場をあとにしました。

その間、選手たちはミーティングで、それぞれの思いを涙ながらに語り、そして、ある結論を出します。

「もう一つ、メダルを狙うチャンスがあるなら、そこを目指そう」

 

最後のチームミーティングに向かう三阪さんの手には、パラリンピック本番前に予め用意しておいた、あるものが握られていました。

その”あるもの”とは、『モチベーションビデオ』

これまで戦ってきた試合の映像や、日本のチームメイトからの激励、家族からの応援メッセージ・・・

それらをギュッと集約した1本のビデオでした。

ビデオを見ながら、涙を流す選手たち。

「トップレベルでずっとしのぎを削り、充分がんばっている選手たちに、最後、何か一押しできるとしたら、そういうメンタルだったり気持ちの部分だと思いました。あの(パラリンピックの)舞台に立てる喜びだったり、あの舞台でもう一回、自分のたちの目的を達成するチャンスがある、そこに挑めるという思いをもう一回よみがえらせたいという考えもありました。戦術戦略を飛び越えた要素が、実はあのメダルを獲る要因のひとつにもなったんじゃないかなと思っています」

 

銅メダル決定戦の朝。

試合会場に向かう選手たちの表情はキリッとして、凛々しい顔つきに変わっていました。

「これはもう、いい試合ができるな」

三阪さんは勝利を確信しました。

その思い通り、カナダとの銅メダル決定戦で日本は、52対50と、今度は接戦をものにして、銅メダルを勝ち獲りました。

ウィルチェアーラグビー日本の歴史に、新たな1ページが加わった瞬間でした。

2020年の東京大会では、”金メダル”を目指すウィルチェアーラグビー日本代表。

その偉業に向かって、選手たち、そして、三阪さんの挑戦は続きます。

 

次回も、ウィルチェアーラグビーの三阪洋行さんを迎えてお送りします。どうぞお楽しみに。

2018年6月6日
三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018 レポートvol.1

いよいよ、6月8日に開幕する『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018』

車いすバスケットボール男子日本代表は、6月5日にドイツ代表と、6月6日にカナダ代表と練習試合を行いました。

 

<6月5日>  vs ドイツ代表(@調布市)

日本  67-71  ドイツ

豊島英(とよしま・あきら)キャプテン(2.0)

香西宏昭(こうざい・ひろあき)選手(3.5)

村上直広(みらかみ・なおひろ)選手(4.0)

藤本怜央(ふじもと・れお)選手(4.5)

*( )内の数字は、選手の持ち点

 

<6月6日>  vsカナダ代表(@三鷹市)

日本 69-59 カナダ

スーパースター、パトリック・アンダーソン選手を擁するカナダ代表

古澤拓也(ふるさわ・たくや)選手(3.0)

鳥海連志(ちょうかい・れんし)選手(2.5)

及川晋平(おいかわ・しんぺい)男子日本代表ヘッドコーチ

 

日本の初戦は、6月8日(金)のドイツ代表戦(13:15~)

同日 19時15分からは、女子日本代表がオーストラリア代表と国際強化試合を行います。

 

6月8日は全試合、なんと全席無料!

武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で、車いすバスケット日本代表を応援しましょう!

2018年6月4日
車いすバスケットボール・藤本怜央選手 (2)

ニッポン放送では、ナイター中継延長のため、6月2日(土)の放送はございませんでしたが、こちらからお聴きいただくことができます。

*****************************************

 

6月8日に開幕する、車いすバスケットボールの国際大会

『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018』

昨年に続き、今大会も、車いすバスケットボール男子日本代表として出場する藤本怜央(ふじもと・れお)選手が今回のゲストです。

 

初開催となった昨年の大会『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017』(8/3 – 9/2に開催)。

藤本選手は、この時期にパラリンピックがあるということ、そして、2020年に日本で車いすバスケットボールがメダルを獲得するということを、日本の皆さんに知ってもらおうという目標を掲げ臨みました。

3位という結果について、「勝てる試合を落としてしまったり、ちょっと悔しい思いは残った」としながらも、オーストラリア、イギリス、トルコという世界トップレベルのチームを迎え、日本国内で戦えたというのは貴重な経験となり、会場も盛り上がって、日本代表の強化としても充実した大会だったと振り返りました。

 

特に印象に残っているのが、初戦のオーストラリア戦。

昨年の優勝チーム・オーストラリアに対し、日本は69対70とわずか『 1点 』差で惜しくも敗れました。

「結果、1点差でしたけど、ずっとリードしながら戦い続けて、最後、自分たちがやろうとするバスケットにスタミナがもたなかったっていう、ちょっと悔しい結果ですよね。“リードされていて追いついて一点差で負けた”でははく“逆転された”ところに、まだまだ弱さがあるなと思いましたし、コンセプト(戦略)があっているのに、勝ち続けられないのは、あくまでも選手の意識だったりとか、40分戦えるための気迫だったりとか、コンセプトをちゃんと40分間遂行するというところに課題が残るということを感じました」

しかし一方で、「これで勝てる」という確実な手応えとともに「自信がついた」大会になったと語りました。

 

それから1年、車いすバスケットボール男子日本代表は、オーストラリア戦でできなかった『40分、あるいは45分、コンセプトを遂行し続ける』というところにフォーカスし、強化を行ってきました。

「早い段階で “世界に勝つバスケット” を確立し始めたということは、たぶん日本がどの国よりっも早かったんじゃないかなと思ってます。これを洗練していくというところに、ちゃんと着目した一年を過ごしたと思ってます」

 

今年の『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018』に出場するのは、オーストラリア、カナダ、ドイツ、そして、日本。

それぞれのチームについて、藤本選手に伺いました。

 

まずは、昨年の優勝チーム・オーストラリア。

⇒日本と同じように、若返りをし始めているチームで、ハイポインターからローポインターまで、これから経験を積んでいく選手が多い印象。その中でも、世界一になったというプライドは一人一人が持っていて、年齢層は幅広いが、チームとして非常に一体感のある強いチーム

 

続いて、カナダ。

⇒(車いすバスケットボール界のマイケル・ジョーダンと呼ばれている)パトリック・アンダーソン選手が2020年の東京大会のために復帰して、一気にチームの強さが増した。そのパワーは確実に日本にとって脅威。対戦するのは非常に楽しみでもありながら、2020年に日本がメダルを獲るためにはどう攻略するか、パトリック・アンダーソン選手にちゃんとアジャストしておく必要があると思っている

 

最後に、8月の車いすバスケットボール世界選手権・開催国である、ドイツ。

⇒(藤本選手はドイツリーグで3シーズン過ごしたので)チームメイトだった選手もいて、出場国の中では、ひとりひとりの選手の特徴や癖をわかっているので、個人的には、やりやすい。ただ、若い選手も入ってきたり、これから強くなっていくであろう可能性を秘めたチーム。世界選手権に向けて急ピッチでレベルを上げてきていると思うが、今大会では、日本がちゃんと勝つ必要があると思っている

 

大会の舞台は、東京2020パラリンピックで車いすバスケットボール競技の会場となる、東京都調布市の「武蔵野の森総合スポーツプラザ」。

先日行われた、車いすバスケットボール・クラブチーム日本一を決める『天皇杯 第46回 日本車いすバスケットボール選手権大会』でも会場になった場所です。

「いや、最高でしたね~!」

天皇杯で、実際に試合した感想をこう述べました。

2004年のアテネ大会からパラリンピックに出場している藤本選手ですが、パラリンピック本番の会場で事前に試合ができることはまずないので、本当に貴重な経験をしたと話します。

「(ゴール)リングから見て、奥の壁までの奥行だったり、上を見上げた時の天井の高さ、照明の明るさ、フロアの色、体育館のにおい… 実際に会場を使って、そういうものに慣れていないと、日本に住んでいても“アウェー”になってしまう。2年前というこのタイミングで使わせてもらえることは、チームにとって非常に有利かなと思ってます」

天皇杯の際、会場に訪れた鈴木亮平さんも、「とても見やすいし気持ちがいい、選手たちの動線も段差なく行けるようになっていて、理想的な環境」だと、武蔵野の森総合スポーツプラザの印象を語りました。

 

車いすバスケットボール男子日本代表・及川晋平(おいかわ・しんぺい)ヘッドコーチが『2020年の東京に向けてのリハーサル』だと位置づける、今年の大会。

藤本選手に、大会への意気込みを伺いました。

「昨年は優勝を目標にしていましたが、3位という結果に終わり、非常に悔しい思いをしました。日本としては、今年、初優勝を目標にしています。また、2020年には、車いすバスケットボール競技が、この武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されるというところに、今年は大きなポイントがあると思っています。会場に来たときに『車いすバスケットは楽しいな』とひとりでも多くの人に思ってもらうには、僕たちのパフォーマンスや努力がポイントとなるので、一試合一試合、勝ちにこだわって、全力でチーム一丸となって戦いたいと思います」

 

藤本怜央選手も日本代表として出場する『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018』は、いよいよ、6月8日に開幕します!

世界トップレベルの熱い戦い、そして、日本の優勝を、みんなで観ましょう!!

 

 

藤本怜央選手のリクエスト曲: ともに  /  WANIMA