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2019年2月13日
車いすバスケットボール・北間優衣選手 (2)

車いすバスケットボールの北間優衣(きたま・ゆい)選手をゲストにお迎えしてお送りした後編。

今回は「日本代表」について伺いました。

 

中学3年生の時、日本代表合宿に初招集された北間選手は、高校生の頃から車いすバスケットボール女子日本代表として国際大会に出場しています。

日本代表候補選手の中で最年少だった当時は、先輩たちにどうにか着いていこうと必死で、「日本代表の重さというものを、なかなか理解しきれなかった」といいます。

意識が変わったのは、その2年後。

女子日本代表のメンバーとして臨んだロンドンパラリンピック予選が、大きなきっかけとなりました。

2008年の北京大会まで、女子日本代表はパラリンピックに連続出場し、2000年のシドニー大会では銅メダルを獲得しました。しかし、ロンドン大会の予選で女子日本代表は敗退し、パラリンピック出場を逃すことになります。

「“日本代表”というのは、結果を出さなければいけない集団なんだ」

過去にどれだけ結果を出していても、“絶対に結果を出さなければいけない試合”で確実に勝利をおさめることを求められる「日本代表」の重さを、競技歴が浅いながらも、ひしひしと感じたのでした。

その4年後には、リオパラリンピック出場の道も閉ざされ、「一人の選手として、もっと自覚しなければいけない」と改めて感じ、これが、北間選手自身としても大きな分岐点となりました。

 

北間選手には、「この人のようなプレーヤーになりたい」と憧れている先輩がいます。

同じクラブチーム「カクテル」に所属する、吉田絵里架(よしだ・えりか)選手です。

日本代表の先輩でもあった吉田選手の持ち点は、北間選手と同じ1.0。バスケットボールでもプライベートでも「お母さんみたいな存在」で、なんでも相談できる先輩です。

ずっと吉田選手の背中を見続け追いかけてきましたが、日本代表として戦う中で、その考えにも変化が現れました。

「リオパラリンピック予選で敗れてしまって、次は東京パラリンピックとなった時に、どうすれば勝てるのかというのを考えました。これから、もっとチームを引っ張っていかなければいけない年齢にもなりますし、吉田選手をずっと追い続けるというのは変わらないんですけど、『私はこういうプレーヤーだ』という“自分の色”や長所を伸ばしていかないといけないなと思いました」

 

「TOKYO」で、自分の色で、勝利を手にするために。

努力と挑戦の日々は続きます。

 

そんな北間選手は、車いすバスケットボール女子日本代表として、2月15日から開催される『2019 国際親善 女子車いすバスケットボール大阪大会』に出場します。

オランダ、イギリス、オーストラリアという世界の強豪に日本が挑むこの大会。

昨年8月に行われた世界選手権で、オランダは優勝、イギリスは銀メダルを獲得。

「世界の1、2を争うチームに、今の私たちがどこまで戦いにいけるのか。挑戦者という気持ちで積極的に挑戦していきたい」と北間選手は決意をのべます。

オーストラリアは、日本と同じアジアオセアニアゾーン(地区)のライバルチーム。

(日本は開催国枠ですでに東京2020パラリンピックへの出場が決まっていますが)11月に行われるパラリンピック地区予選前の大事な試合になります。

「高さ」のある海外チームに対して、日本は、スピード、機動力、速い展開を活かした“走るバスケ”で挑みます。

 

『2019 国際親善 女子車いすバスケットボール大阪大会』

開催は2月15日(金)~17日(日)、会場は大阪市中央体育館です。

ぜひ、会場に足を運んで、車いすバスケットボール女子日本代表に大きな大きな声援を送りましょう!

 

最後に、北間優衣選手が上をめざして進もうとする方に伝えたい“Going Upな一言”をご紹介します。

『常に感謝の気持ちを忘れず 何事にも挑戦すること』

「10年以上車いすバスケットボールを続けられているのは、両親や友達、職場の人やチームメイト…多くの方たちの支えがあるから。常に感謝の気持ちを忘れてはいけないと思っています。そして、いつも貪欲に、向上心を忘れないようにしたいです」と、この言葉にこめた思いを教えてくれました。

 

北間優衣選手のリクエスト曲:世界はあなたに笑いかけている / Little Glee Monster

笑顔になれる一曲。いつも聴いているそうです。

 

次回のゲストは、バドミントンの藤原大輔選手です。どうぞお楽しみに!

2019年2月6日
車いすバスケットボール・北間優衣選手 (1)

今回のゲストは、車いすバスケットボールの北間優衣(きたま・ゆい)選手です。

 

現在24歳でありながら、車いすバスケットボールの競技歴はすでに10年以上という北間選手。

幼い頃から車いすで生活していますが、小学校の体育の時間には「車いすに乗っているから見学」ということは一度もなく、どんな種目であってもみんなでルールを考えながら一緒に楽しんでいたそうです。その中でも、特別なルールを設けなくても楽しめるバスケットボールは、とても好きだったといいます。

 

中学生になると、「中学1年生の1学期の間は必ず部活に所属しなければいけない」という校則がありました。

自分が好きなことをやりたいと思った北間選手は、バスケットボール部の顧問の先生のところへお願いに行きました。

先生は快く受け入れてくれて、マネージャーとしてバスケ部に入部することになりました。

ある日、顧問の先生に「そんなにバスケットボールが好きなんだったら、やってみれば? 車いすに乗っていてもできるよ」と言われ、心が動きます。

すぐに、地元のクラブチームの練習を見に行き、車いすバスケットボールを始めることにしました。

 

車いすバスケットボールには「持ち点」というルールがあり、障害のレベルに応じて一人一人に点数が与えられています。(北間選手の持ち点は、一番障害が重い 1.0)

コート上の5人の選手の合計は14.0点以内でなければいけないと決められています。

北間選手は、この「持ち点」のルールが、車いすバスケットボールの魅力のひとつだと話します。

「このルールがあることによって、障害が重い人でも中くらいの人でも軽い人でも、どんな人でも平等にバスケットボールができて試合に出られます。とても素敵なルールだと思います」

そして、昨年からは、障害のない選手も(試合に出て)コート上で一緒にプレーできるようになったので、「障害があるなしに関わらず、どんな人でも楽しめるスポーツになっていってほしい」と語りました。(健常者の持ち点は、一番障害が軽い選手と同じ4.5)

 

北間選手は「カクテル」という関西を拠点に活動する女子クラブチームに所属していますが、カクテルは、昨年11月に行われた「皇后杯 第29回日本女子車いすバスケットボール選手権大会」で5連覇を達成し、初の皇后杯を手にしました!

カクテルは、6人のプレーヤー(そのうち1人は車いすバスケットボールを始めたばかりの新人の選手)でこの大会に出場、「4連覇したという実績はありましたが、そういうのは関係なく本当に全員が『今年はやばいぞ…』という緊張感を持ちながら臨んだ大会」でした。

それでも心を一つにして勝ち進み、東北ブロックの強豪チーム「スクラッチ」との決戦を迎えました。

 

“走るバスケ”のカクテルに対して、“全員バスケ”のスクラッチ。

決勝の舞台にふさわしく、迫力ある攻防が続きます。

前半、1点差で負けての折り返しとなったカクテル。

第3Qで、キャプテンの北田千尋選手のファウルトラブルがあり、新人の吉岡選手がコートに立ちます。緊張した展開の中、吉岡選手は「自分の仕事を全うして」、同点で北田選手にまたバトンをつなぎます。

両者、集中力を切らすことなくくらいつきます。

第4Q、残り2分という場面で、カクテルが4点リード。この貴重なリードを守りきり、65対61で、この熱戦を制しました!

 

試合終了のブザーが鳴ると、カクテルの選手たちの目からは大粒の涙がこぼれ落ちました。

抱き合いながら、健闘をたたえ合うシーンはとても印象的でした。

「女子選手権には何回も出場してきましたけど、一番勝って嬉しかった大会でした」

試合後の感想をこう率直に述べた北間選手。

(皇后杯に出場したカクテルのメンバー)6人中4人は日本代表候補として合宿に参加しており、チーム練習も十分にできない中で臨んだ大会だったといいます。

「優勝することができて、ほっとしているという言葉に尽きます」

 

車いすバスケットボール女子日本代表としても活躍する北間選手ですが、クラブチームの“カクテル”とはどのような存在なのか伺いました。

「私たちは、クラブチームがなければ、日本代表の活動というのは絶対できないので、クラブチームがあってこその日本代表だと常に思いながらやっています。日本代表候補選手として選ばれる前は、ただただバスケットが楽しいということを教えてくれた大切な場所なので、『楽しい』という気持ちはずっと忘れずにバスケットをしていきたいなと思います」

 

 

2月15日から17日まで、大阪市中央体育館で「2019 国際親善 女子車いすバスケットボール大阪大会」が開催されます!

オランダ、イギリス、オーストラリアという世界屈指の強豪に、車いすバスケットボール女子日本代表が挑みます。

北間選手も日本代表としてこの大会に出場します。

目標はずばり「優勝」!

ぜひ会場に足を運んで、北間選手、そして、車いすバスケットボール女子日本代表を応援しましょう!

 

 

北間優衣選手のリクエスト曲:YELL / AAA

「よし、行くぞ!」と自分を奮い立たせるために、試合前に聴く曲だそうです。

 

次回も、北間優衣選手をゲストにお迎えしてお送りします。どうぞ、お楽しみに!

2019年2月1日
ゴールボール・川嶋悠太選手 (2)

ゴールボールの川嶋悠太(かわしま・ゆうた)選手を迎えてお送りした後編。

 

今回は、ゴールボールとの出会いからお話を伺いました。

野球少年だった川嶋選手は、小学4年生の夏に急激に視力が落ち、中学から東京・八王子にある盲学校に通いました。

その盲学校の体育の先生がゴールボール日本代表の監督だったこともあり、ゴールボールをやってみないかと誘われ、始めることになりました。

最初は、アイシェード(目隠し)を着けると右も左もわからなくなり、1kg以上ある重いボールが体に当たるのも痛くて嫌だったため、チームに溶け込むまでに時間がかかったといいます。

子供の頃からずっと夢見てきたプロ野球選手への道が断たれ、落ち込んでいた時期もあったという川嶋選手。

しかし、徐々に「(野球とは)違うもので世界と戦いたい」と思うようになり、日本代表になることを目標に定め、練習に励みました。

 

そのわずか数年後、2011年に開催された19歳以下のユースが集まる世界大会(IBSAワールドユースチャンピオンシップス)に日本代表として初出場を果たします。

「まさか自分が日本代表になれるとは思っていなかった」と当時の心境を語るように、初戦となったカナダ戦のことは緊張のあまり覚えていないといいます。

日本は予選敗退に終わりましたが、その大会で優勝した韓国の国歌を聞きながら、「次は自分たちの番」だと、世界の頂点に立つことを心に決めました。

そうして、2013年の同大会では、見事、金メダルを獲得!

喜びを仲間と分かち合いました。

 

現在24歳の川嶋選手は、今や、日本代表には欠かせない存在にまで成長しました。

昨年6月にはスウェーデンで世界選手権が開催され、川嶋選手は男子日本代表として出場しました。

日本は予選リーグで、チェコ、カナダ、エジプトに3連勝しますが、現在、世界ランキング1位のブラジル、そして、イラン、ドイツ、アメリカに敗れ、3勝4敗の5位。

上位4チームが進める決勝トーナメントを逃がして、16か国中9位という結果に終わりました。

男女それぞれ上位3か国に東京2020パラリンピックの出場権が与えられた、この世界選手権。日本は、開催国枠での出場がすでに決まっていますが、ここで上位3位以内に入って、自力で東京パラリンピックの出場権を得ようという目標を持って臨んだ大会でした。

川嶋選手は世界選手権での戦いをこう振り返ります。

「世界選手権のベスト8にも入れず、チームとして、まずはディフェンス面でもっと失点を減らさなければ上には行けないと話し合いました。1試合3失点以内というのを目標に頑張ります」

 

いよいよ来年に迫ったパラリンピック。

東京出身の川嶋選手にとって、東京2020パラリンピックにかける思いは特別です。

「地元・東京で開催されるということで、家族をはじめ協会関係者や会社の人など、たくさんの方が応援してくれているので、その応援に応えたいという気持ちが一番にあります。チームとしては、金メダルを獲ることを目標に頑張りたいと思います」

 

最後に、上をめざして進もうとする方に伝えたい “Going Upな一言”を伺いました。

『努力は必ず報われる』

「競技でも普段の仕事でも、小さな小さな積み重ねが大きなものを呼びこむ。競技において、自分は基礎練習があまり好きではないけど、基礎練習をしっかりやってきたからこそ今があるし、その小さな努力が試合で生きてきたり運を呼び込むこともあると思っている。なので、どんなことでも手を抜かずに努力することが大事」

そんな思いが込められた言葉です。

 

川嶋悠太選手のリクエスト曲:できっこないを やらなくちゃ / サンボマスター

ゴールボール選手としてけっして身長が高い方ではない川嶋選手。初めて競技を見た人から「身長が高い方が有利だね」と言われることもあるそうです。そんな時、「そんなことはない、(背が)小さくてもできる」と思いながら聴くのがこの曲だということです。

 

次回のゲストは、車いすバスケットボールの北間優衣選手です。どうぞお楽しみに!!