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全日本柔道男子元監督・篠原信一が明かす2000年シドニー五輪決勝で起きた”世紀の大誤審”の真相とは?

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今回のゲストは、
2000年、シドニーオリンピックの柔道100キロ超級で
銀メダルを獲得され、全日本柔道男子の監督も務めた

篠原信一さんです!!



今回は、 篠原さんの『相棒』「こだわりの用具」に迫りたいと思います!
篠原さんにとっての相棒は・・・?


−柔道家のギアは?
柔道というのは道着と帯さえあれば、
本当にどこでも練習できますから、
そういった意味では今回ですね帯を持ってきたんですけど。
やっぱり帯というのは、
稽古の時から毎日毎日使っている
帯だからこそ自分にしっくりきますし、
例えば今回世界選手権がある、
オリンピックがあるといって新しい帯に変えてしまったら、
しっくりきませんし。
しっかりシュッと締まりませんし。
ある選手は帯の反対側の裏側に
好きな言葉を入れるんです!

−人から見えないところに?
例えば井上康生、現監督ですけども、
この帯のちょうど真ん中の後ろに、
『初心』という文字を
刺繍していましたね!
それもわからないような色で!
人に見せる必要はないんで!
内側にそういう思いで、
黒帯にかけた青春ということでしょうね。

−篠原さんが黒帯になったのは?
中学3年の時ですかね・・・。
当時2回か3回くらいかかったんじゃないですかね。
嬉しいというイメージはあんまなかったですね!
「よし黒帯取ったから、
明日から黒帯つけて練習しよ!」という
感覚もあまりなかったですし!


そんな篠原さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

-シドニーに向けての心境はどうだった? 
もちろん99年バーミンガム世界選手権では、
100キロ超級と無差別級で
優勝してましたし、
もう残るはオリンピックだと、
気持ち的には充実していましたね!
それで本番に臨むんですけど、
本番に臨んで決勝戦、内股すかし!
僕自身、一本だと思いました!
ガッツポーズまでしましたから!
ところが僕の目の前にいる副審は一本、
振り向いた瞬間に主審ともう一人の副審は、
有効というジェスチャーをしたんですけど、
それを見た瞬間に
「おい、おい、一本でしょ!
今の一本でしょ!」というのを、
僕声に出して言っていると思います!

-声に出してましたか!
声に出してましたね!
それで3人の審判が集まって協議をして、
今のは篠原の勝ち!
という宣告をされるのかと思いきや、
「はじめ」という声がかかって、
僕試合を始めるんですけど
「今の絶対俺の勝ちや!一本や!」と
思いながらやっていて、
そうは思いながらも
相手の攻防もかわさなきゃいけないんで。
それでまた待てがかかる。
この時にまた審判が集まって、
協議をして篠原の勝ちという宣告を
してくれるのかと思いきや、
コーチボックスにいる斎藤先生から
「信一!お前が負けてる!
お前がポイント取られてるから攻めろ!」
という声が聞こえてきたんですね!
そこで私は初めて掲示板を見たんですけど、
有効のポイントが相手のドゥイエ選手のところに
ついてるんですよ!
「おいおいちょっと待てよ!
俺のポイントなのになんで
ドゥイエ選手についてるんだ」!
そう思うわけですよ!
元々一本だと思っていた、それが有効。
このポイントは僕のものだと思ってるんですよ!
ところが掲示板では有効のポイントは
相手のドゥイエ選手のところについている。
これを見た瞬間にさらにまた
僕の中でパニクるわけですよ!
「なんでだよ・・・」と思いながら
ひたすら試合を続けましたね・・・。



そんな篠原さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『技をかけ返す柔道ではなく、
自ら技をかけて一本取る柔道をしなさい。』

これも大学の時の恩師の言葉。
大学卒業してからも天理大学で、
練習を続けていたので、
僕のことをずっと見てくれていた恩師の言葉。
基本的にはしっかり組んで一本を取る柔道。
自分でかけて一本取る技だけを練習しなさいと言われましたね。


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