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ノルディック複合の元日本代表・荻原次晴が明かすトップ選手のスキー板の秘密

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今回のゲストは、
ノルディック複合の元日本代表で、
引退後はスポーツキャスターとしてもご活躍!
荻原次晴さんです!



今回は、荻原さんの『相棒』「こだわりの用具」に迫りたいと思います!
荻原さんにとっての相棒は・・・?



ワックス

−スキーは道具がたくさんある?
いっぱいあるんですよ!
もちろんスキーですとか、ストック、ポールなんかも
こだわって使ってたんですけど、
さすがに長尺物、長いものなので持って来るの大変なので
今日は手軽に持ってきたのが、スキー用のワックスです!
簡単にいうとパラフィン、炭化水素化合物、
分かりやすくいうとロウですね!
これはスポーツ量販店などで、手軽に手に入る、
5、600円で手に入るものですね!

−トップアスリートが使っているものは違う?
全然違います!
もちろんこういったパラフィン系の固形ワックスも使いますけど
選手が使うのはここにフッ素化合物が混合されたものですとか、
もしくはフッ素だけのパウダーのものだとか、
リキッドタイプの液体のものだとか、
色んなものがあります!

−どうやってチョイスする?
気温、雪温、あとは湿度!
主にその3つから選んでます!

−チョイスを間違えることは?
そこのチョイスが難しいんですよ!
レースの直前に何台も用意しとくんですよ、10台くらい!
レース直前に全部乗ってみて、今日のこの雪にはこのスキーが
一番感覚が合うというのを選手が選ぶんですよ!
でも結果的にそれがレースに出たら、
やっぱり他の選手より遅れちゃったということがあるんですよね〜。
でも、基本的にどの板も似たり寄ったりで、
基本的に選手のスキーってめちゃくちゃ滑るんですよ!
多分一般の皆さんが、選手用の板乗ったら、
足が先に出ちゃってひっくり返ってしまうと思うんですよ!
浮遊感しかありません!

−ジャンプのこだわりは?
ワックスも重要ですが、
スキーの滑走面に作るストラクチャっていう、
細かい溝を切るんですよ!
肉眼でもぱっと分かりづらいくらいの、
細かい溝なんですけど、水のハケが良くなって、
より滑走性が増すんですよ!
その溝をどういう形のものを作るのかっていうのが勝負になってます!

−せっかく掘っても次の会場では違う板?
スキージャンプの板は2〜3台とか。
クロスカントリーの板ですと、
今の選手だと10台くらい持ち歩くんですかね!
本当に大荷物で世界遠征してます!


そんな荻原さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

-『キングオブスキー』と言われているが、アルペンもやって本物?
うちの親父は昔よくいってました
お前らアルペンスキーもやったら
本物のキングだぞ!って言っていました!
夏のスポーツでいうと、それこそ10種競技ですよね!
そういう意味ではノルディックスタイルの二種目をやって、
本当にキングって言っていいのかなというのは、
心のどこかにあるんですよね!

-魅力は?
空を飛ぶ楽しさ!
山をかける爽快さ!
試合は別ですね!
試合はあまり楽しくないです!
試合の楽しみはゲーム性ですかね!
例えばジャンプでうまく飛べた、

クロスカントリーで駆け引きをして勝てたとか、
そういうゲームの楽しさはあります!
でも、実際は苦しいですけどね!
やっぱりトレーニングは楽しいですよ!
ジャンプ飛んでフワッと空を飛ぶ楽しさ、
レース関係なしにクロスカントリーでヨーロッパの森なんか走っていると、
本当に楽しいですよ!

-これから普及させるには?
すごく難しいところなんですが、
僕は普及のために一番手っ取り早いのは、
渡部選手のような世界で活躍できる選手を
何人も作ることかなと思っています!
ノルディック複合、健司が金メダルをとった直後、
全国で複合をやってみたいという子供達が一時的に増えたんですよ!
いま髙梨沙羅選手が頑張っているおかげで、
全国にスキージャンプをやってみたいという女の子が
すごく増えたんですよ!
なのでみんなテレビやオリンピックに影響されているわけですよね!
それで人口増につながったので!
なので、まずは草の根の皆さんを増やすのと同時に、
トップ選手を作ることかなと思っていますね!


-東京が終われば2年後には北京、後輩達に期待することは?
渡部選手がずっとオリンピックでの金メダルを、
夢見てやってきて、ソチ五輪とこの平昌五輪、
もうちょっとのところで銀でした!二大会連続で!

次こそは金という気持ちでやっています!
その渡部選手を指導してるのが、
兄の健司なんですよ!
健司は金メダリストとして、
自分の手で金メダリストを育てたいという
強い思いがありますので、
北京では今度こそという気持ちですよね!

あとは、若い選手に、
僕が長野オリンピックの時に

本気のやる気のスイッチを入れることができて、
こんな僕でもどうにか入賞することが出来たので、
今の若い選手も何か、
悔しい思いか何かわからないですけど、
心が動いた時にガチャンと本気のやる気スイッチが入ってくれると、
より良い成績が出せる選手が多いんじゃないかな
という気はしてるんですけどね!


そんな荻原さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『頑張れよ』

長野オリンピック、
まさにこれからテイクオフ、ジャンプを飛ぶ直前に、
兄の健司から言われた言葉ですね。
普段全くそんなこと言わない
健司が一言だけ僕に。
それが不思議でたまらなかったです。
なんでこのタイミングでと驚きました。
そのあとこの言葉を振り返って思ったのは、
もしかすると、初めてのオリンピックで緊張している僕に、
「その緊張のままだとまずいぞ」という言葉だったのか、
もしくは「お前結構辛い思いしてたらしいじゃん。
今日勝負だな。頑張れよ」の言葉なのか。
未だに推測です。恥ずかしくて聞けないですね。


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