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4大会連続出場の三宅宏実が語るオリンピックの素晴らしさ!

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今回のゲストは、
日本女子重量挙げのエースで、ロンドンオリンピックで銀、
リオで銅メダルを獲得された三宅宏実さんです!




【三宅宏実さんのプロフィール】

三宅宏実さんは、1985年生まれ、埼玉県出身。
メキシコオリンピックの重量挙げ、フェザー級銅メダリスト、
父・義行(よしゆき)さんの指導のもと、
中学3年生で重量挙げをはじめられました。

2004年に重量挙げ女子48キロ級でアテネオリンピックに初出場し、9位。
以降4大会連続でオリンピック出場され、ロンドン大会で銀メダル、
リオデジャネイロ大会で銅メダルを獲得されました。

今年5月に行われた全日本選手権48キロ級で優勝、
2020年の東京オリンピックで、
ロンドン、リオに続くメダルの獲得を目指されています。

 


-幼い頃はピアノをお母様から習っていたとか!
母的には女の子らしい、音楽の道に進んで欲しかったと思うのですが、
私はおてんばで、じっとしているのが嫌い。
ずっと向いていないと思っていました。
何かをやめるときは、
何かを始めなければならないと思っていたので、
ちょうど高校に入る前の時にシドニー五輪があり、
ウェイトリフティングを見て、
なんか楽なんじゃないかと思ってしまったんです・・・。
スポーツを本格的にしたことがなかったので、厳しさを知らなかったんです!
高校に入ってから部活を毎日するようになり、スポーツに叩き直されました!

−なぜウェイトリフティングを楽そうだと思った?
スポーツを全く知らなくて、
身近な父も叔父もメダリストだったのもあり、
自分でも出来るのではないかと思ったんです。
また幼いながらに、人と違うことがやりたいと思い始めていて、
全く夢がなくて、夢がある人を羨ましいと思っていたので、
新しい世界に飛び込みたくて、飛び込んでみました!

−初めてみると大変だったのでは?
虜になってしまったんです。
あんまり覚えていないんですけど、
初めての時に42・5キロあげたそうなんです。
やってみるとバーだけでも重いなと感じましたし、
パワーだけでなく、テクニックも必要だと分かり、
奥深くて凄い面白いなと感じました。
ただ本当に「思った以上に、重いな。」と思いましたね。

−当時、女性の競技者は少なかったのでは?
いたんですけど少なかったと思います!
正式種目に加わったのがシドニー五輪からだったので、
凄い少なかったと思います!

−始めた時から、メダルを取ることが夢に?
始めた時の父との約束が、
「途中で逃げ出すことは許さない」
「オリンピックでメダルを取る」が条件だったんです!
どれだけ重みがあるかわからなかったので、出来ると思っていた・・・。
でも、実際シャフトに向かった時に、思うようにあげられないので、
オリンピックへの道って険しいんだなって実感しましたね。

−なぜ続けられたのか。
やらされてたら、辞めていたかもしれないんですけど、
初めて自分でやりたいと言って始めたので、
そこに責任力がありました。
強制されて始めたなら出来なかったと思います。
ウェイトリフティングは記録の世界。
記録への挑戦ができるんです。
新記録が出ると凄い嬉しいんです!
自分に返ってくるので、達成感が凄い感じられるんです!


そんな三宅さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

-競技を続けていく中での体型の変化に、女性として抵抗はあった?

やはり体が大きくなっていくので、
ワンピースなどを着ると広背筋が邪魔するので、
最後の一締めが閉まらないことはありますね〜(笑)
今しか体は維持出来ませんし、抵抗あるなという時もありましたけど、
アスリートとしては最高なので!
今は昔ほど、抵抗はないですね!

-ウェイトリフティングを始めた頃の喜びは変わらず残っている?
ちょっと形は変わるんですが、
その当時は記録が伸びていく嬉しさもあったんですけど、
急にあがらなくなる時期もあったんですね。
それは故障してしまい、2年も5年もあがらない時も。
でも、その先の喜びを知っているからこそ頑張れるんです。
あまり高望みをせず、今日出来たことへの喜びを感じられる、
柔らかい気持ちにもなっていきました。
今はもっと技術を磨きたいという気持ちが強く、
うまくなりたいという好奇心が大きくて楽しいです。

-リオ五輪の後に辞めようという選択肢はなかった?
なかったですね!
4年後に東京五輪があるので!
東京五輪がなかったらスッパリ引退するんですけど、
トライできるなら、挑戦してみたい!
リオ五輪の最後の時は、バーベルにハグをしたんですけど、
オリンピックはなかなか出られない世界なので、
4年後には絶対出られるとは限らない。
もしかしたら最後のオリンピックになるかもしれないので、
オリンピックに「ありがとう」という気持ちでハグをしました。


-4度五輪を経験しても、やっぱり特別ですか?
特別ですね!
出るとまた出たいと思わせてくれるのが、
オリンピックマジックなので、素晴らしいところですね!
私もオリンピックを見て、夢を頂いたので!
オリンピックの中には、何かきっかけだったり、
勇気と元気のような要素がいっぱい詰まっているので。
その中で日本代表としてオリンピックに出場し、
世界中のトップアスリートが試合するので、みんなが応援してくれる!
それを経験すると、すごい嬉しくて!
良い結果だとご褒美もあったり、
メダルを取るとたくさんの人が喜んでくれるので、
それがやみつきになる理由の1つですね!


-ターニングポイントになったのは北京?
一番はそうですね!
2008年北京五輪の舞台に立った時に、
気づかされたことがあって・・・。
プラットホームの手前まではみんながサポートしてくれるんですが、
そこに登れば一人なんですね。
一人で試技をするので、
相当な精神力がなければあげられないのに、
自分には耐えられる精神力がなくて、「これ負けるな」と気付かされました。
父は2度もオリンピックに行かせてくれたのに、
自分がちゃんとしないから負けて、すごい悔しい思いをしたので、
変わるきっかけになりましたね。



そんな三宅さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『今出来ることを、精一杯頑張ろう。』

父から言われた言葉なのですが、
高校生か大学生の時からずっと言われている言葉です。
怪我をして全てがダメになるのではなく、
今自分が何が出来るのか。
出来ないのはしょうがないので、
その時出来ることを精一杯。
どんなシチュエーョンでも心にしみる言葉です。

次週9月24日も、
三宅宏実さんをゲストにお迎えしてお届けします!
お楽しみに!


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