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元・日ハムコーチ白井さんが米へコーチ留学した衝撃を受けた言葉。

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今回のゲストは
昨シーズンまで北海道日本ハムファイターズの
内野守備走塁コーチ兼作戦担当だった

白井一幸 
さんです!

 


香川県出身

駒澤大学を経て、1983年ドラフト一位で日本ハムファイターズに入団。
スイッチヒッターの二塁手として活躍され、1987年ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
91年にはリーグ打率3位、最高出塁率を記録しました。
日本ハムで12年間プレーした後、1996年オリックスバファローズへ移籍し、
シーズン終了後に現役を引退されました。
引退後は、NYヤンキースでのコーチ留学を経て日本ハム、横浜ベイスターズの2軍監督、一軍コーチを歴任。
日本ハムのコーチとしては計3度のリーグ優勝2度の日本一を経験。
昨シーズン限りでチームを退任されました。

 


そんな白井さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー
『金子の深堀り!』

1980年〜90年代、成績が低迷していた日本ハムファイターズ。
そこで、なんとかチーム力を浮上させようと、従来の指導方法・技術は正しかったのかを再検証したという。
その見直しの一つが「ダウンスイング」だった。
バットを上から下にスイングする打撃方法だが、当時、日本ではダウンスイングで打つのが定説だった。
しかし、ボールの軌道は上から下にくるので「ダウンスイング」だとボールの軌道とスイングの軌道が「線」ではなく「点」になってしまう。
実は昔から打撃が優秀な選手は「アッパースイング」。
つまり、バットが下から上にスイングする選手が多かったのだという。
そうすると、ボールに対し、バットが平行になるためバットに当たりやすいためヒットが多くなるのではないか?と考えたのだ。
ところがこの理論は従来の指導方法と全く違っていたため、プロ野球の重鎮、指導者など内外からかなりの批判を浴びたという。

ところがこの理論を信じ、諦めずにやり続けた結果、
やがて選手たちの成績も向上し始める。

3割打者の常連になった田中賢介選手、プロ入りして初めて3割を記録した森本稀哲選手、
捕手ながら26本のホームランを記録した高橋信二捕手などが活躍を見せる。
そして、アメリカ・メジャーリーグから帰国した新庄剛志選手もその一人で、アッパースイングをやり始めてから、キャリアハイの2割9分8厘を記録した。

周囲が活躍する事によって、その指導方法の信憑性も高まり、一気にチーム内に浸透。
やがてこの指導方法が定着するのだった。

【大谷選手は優秀すぎてつまらない】
「大谷選手はスペシャルでした。身体能力が高い。
 投げても凄いし、打っても凄い、守備をやらせてもショートが守れるぐらい上手でした。
 そして何より向上心が凄いんです。努力する素質を持っていて、考える力も持っている。
 いろんな人の考えも聞くし、その中で取捨選択もできる。パーフェクトなんです。」
−あまりにも大谷選手が優秀なため、こんなことを思ったそうだ。
「私は大谷選手が一番つまらない選手でした。
 だって我々コーチの存在する意味がないんです。だって何もしなくていいでしょ?
 大谷にとって私たちコーチはいてもいなくても変わらないんです。
だから、僕らにしたらつまらない選手ですよ」

−優秀な選手は「俺が育てた!」と言いたい気持ちになることはないのだろうか?
「我々コーチが一番言っちゃいけないのは『あの選手は俺が育てた』というセリフ。
選手が「あのコーチのおかげで私はこうなりました」と言うのは良いんですけどね。」


そんな白井さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『ナイス トライ』
これはヤンキースに留学したときに現地のコーチが発していた言葉。
日本のコーチは選手がミスをすると「ばかやろー!」「何やってんだ!」と選手を叱責する。
すると、選手はさらに萎縮して自信を失くしてしまい、ミスを重ねてしまう。
コーチというのは選手の成功を手助けしないといけないのに、それは選手の失敗の手助けをしてしまっている。
ところが、アメリカのコーチはエラーした選手に対し
「ナイストライ!やろうとしていた姿勢は素晴らしかった!」
日本人はトライ=失敗を恐れて行動をしないことが多い。
ところが「ナイストライ」という意識があると、常にチャレンジし続ける事ができる。
「こんな素晴らしい言葉はない!」と思った白井さんは
「常に、ナイストライと言える指導者になりたい」と思うようになったという。


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