今回のゲストは、
日本初の女子プロ野球選手で
「ナックル姫」の愛称で脚光を浴びた吉田えりさんです。
現在は、栃木県の社会人野球チーム、
エイジェック女子硬式野球部で
選手権監督を努めていらっしゃいます！
今回は、吉田さんにナックルの握り方についてお聞きしました！
−どうやって握っていますか？
人差し指と中指の2本の指を立てて、
上の縫い目にひっかけて、親指と薬指でボールを支えています。
−投げ方は？
ボールの中心に向かって曲げた指を押す、
ボールを平行に出していく感じです。
ちょっとでもずれると回転しちゃうので、
なるべく無回転にするために、曲げた2本の指で押す感じ。
真っ直ぐを投げるのと同じ様にはじき出します。
−爪に負担がかかりますね？
中指がピシッと割れちゃいますね。
マネキュアをしても2.3球投げたら取れちゃうので、
自分の爪を強くするしかないですね。
爪切りを使わずにヤスリで削ってます。
−リリースする時は？
押し出してレールに乗せる感じですね。
ダーツを投げるような。
そうすると無回転になりやすいです。
−リクエスト曲は？
清水翔太さんの「HOME」です。
17歳で兵庫県に行った時によく聞いていました。
まさに歌詞のまま、ずっと居た場所を離れて
新しい場所に来る…この歌を聞いて励まされていました。
関西もアメリカも、石川もいまの栃木も、
いまは私にとってHOMEになっています。
どこに行ってもこの曲は私の心に響きます。
そんな吉田さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー！
『金子の深堀り！』
-18歳でアメリカに渡りました。なぜ？
1年目関西独立リーグでプレーして、
自分の実力が全然ダメだと。
もっと頑張らないと、もっとナックルを投げれるようにならないと…。
それでナックルを投げるならアメリカだと。
アメリカに行けばなにか分かるんじゃないかと思って行きました。
-アメリカでなにか分かりましたか？
ナックルへの理解度が全然違いました。
アメリカに行くことを、ウェイクフィールドが知ってくれて、
18歳の時に、ウェイクフィールドに会うことができたんです。
実際にナックルを見ることができて、
遠い存在に感じた一方で、ウェイクフィールドみたいになりたいと、
より憧れが強くなりました。
–現在は、栃木県の社会人野球チーム、エイジェック女子硬式野球部で
選手権監督を努めていらっしゃいます。オファーが来た時はどう思われました？
女の子が野球をやる環境をもっと増やしたい思いはあったので、
すごくありがたいオファーを頂いたと思っています。
-ずっと男性の中で野球をやってきて、いまは同性の中、戸惑いは？
女の子の気持ちが分からなかったです。
自分も女なんですけど、「女の子ってどんな感じなんだろうって」
最初は接し方が難しかったですね。
-女性とやる野球は楽しい？
楽しいですね。練習が終わった後「ご飯行こう」とか。
男性とやっているときは、無かったので。
仲間、チーム、こういう野球もあるんだなって。
-レベルは？
女子野球はいま本当にレベルが高いです。
120キロを投げる子もいますし、
打って95メートルをスタンドに放り込む子もいますし。
-いまの目標は？
チームが日本一になることですね。
そんな吉田さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは？
『もう嫌だったら辞めたら？』
野球を辞めたくなったことはあって、
どうしようもなくなって親に相談したんですね。
高校生の時に。そしたらお母さんが
「もう嫌だったら辞めたら」
ってポンと言われたんです。
それが悔しくて。「辞めてたまるか」って。
本当は相談に乗ってくれるのかなって思ったんです。
そしたら、一言この言葉。
嫌になったら辞めちゃう自分、そう思われたくないのもあって。
負けず嫌いっていうのもあると思うんですけどね。
それからお母さんに辞めたいって言ったことないです。
野球の事を相談もしなくなりました。
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