10月にご紹介した一般社団法人「未踏」覚えていますか。
未踏は、ITを駆使して、イノベーションを創出することのできる独創的なアイディアと技術を備え、
これらを活用する優れた能力を持つ、突出した若い人材を発掘・育成することを目的としている国家プロジェクト。その中で毎年 スーパークリエイタが輩出されていますが・・・
その未踏出身でスーパークリエイタの方を19日、26日の2週にわたってご紹介します。
その方は 富士通株式会社のマーケティング戦略本部の本多達也さんです。
本多さんが現在開発中の「ontenna」は耳の不自由な方が ヘアピンのように髪の毛に装着することで
振動と光によって、音のリズムやパターンなどの特徴が伝わる画期的なデバイスです。
阿部さんと本多さん 髪の毛にontennaつけて、アクセサリーみたいですね
2016年に「グッドデザイン賞」を受賞した「ontenna」海外からも注目されています。
30dB~90dBの音圧を256の段階の振動と光の強さに変換。
音の特徴を伝達するのがontenna
今までにない発想ですね。
音の鳴動パターンをリアルタイムに変換することで音のリズムや
パターン、大きさを知覚することができるんです。
どんなことに生かせるかというと、例えば、耳の不自由な方がお部屋にいて
玄関チャイムが鳴った時、携帯が鳴った時
音のパターンで、「玄関チャイム」「携帯」を振動で感じられます。
他にも、掃除機をかけていてコンセントからコードが抜けてしまった時、ontennaをしていれば
振動がなくなった、「コード抜けてた」となるわけですね。
本多さんは学生時代にろう者の方に出会いました。その後、その方と温泉友達になり、
その方と親しくなるにつれ、「この人に音を届けたい」と考えるようになったそうです。
その後は大学で手話サークルを立ち上げたり、NPOを作ったり、ずっとろう者の方に
寄り添う活動をされてきました。
ontennaの説明をしている本多さん、阿部さんも体験
実はontennaは耳が聞こえる方でも楽しめるデバイスに!
そこには障がいがあるとか、ないとか関係なくみんなが楽しめる社会を
作りたいという本多さんの思いが込められています。
19日は、これからの未来 耳の不自由な方の生活を一変させると今、大変注目されている
「ontenna」について詳しく伺います。
また26日は 本多さんが「ontenna」に出会うこれまでの道のりと、開発中の苦労や、喜びを伺います。
富士通のontennaはまだ発売時期は未定ですが、2020年までには 実現したい!そうです!
お楽しみに!!