今日のテーマは、
「初めてのクラシック音楽入門」でした!!
どこかで聴いたことある曲だけど、
作曲者も分からないし、タイトルも知らない。
そう、分からない人には全然分からないのがクラシック。
ゲストには、
クラシック音楽評論の第一人者「飯尾洋一」
さんを招きしました!!
■クラシック音楽とは
▼そもそもクラシック音楽とは、いつ生まれたもの?
過去の作曲家の作品を演奏することをクラシックとするなら、
メンデルスゾーン(19世紀前半)あたりから。
バッハやモーツアルトのときは「今の音楽」、まさに流行歌。
聞いたら終わりだった。
19世紀後半に、何度も何度も聞くものになった。
▼流通するすべがないのになんで流行歌になるの?
その場にいた人しか聞けないものだった。
クラシックはもともとすごく狭いものだった。
宮廷や教会、特別な劇場くらいでしか聴けなかった。
宮廷や教会のために作られるものだった。
楽譜は大事な伝達方法で、出版されればそれが広まっていった。
▼当時、モーツァルトがいないときは他の人が演奏してた?
基本はその人、モーツァルトが作ったものならモーツァルト本人が演奏。
▼作曲家の社会的地位は?
一般の人よりは収入があったが、
著作権などもなかった時代なので、1曲売ったらそれまでだった。
バッハなどは、給料をもらっている立場(使用人のような)だった。
▼なぜ、壮大な音楽を作れた?
大きな曲を作るときでも最初はピアノに向かって作り
そのあとに、オペラ用途にしていったのでは。
▼クラシックからネオクラシックにはならないの?
第二次世界大戦前くらいまでは名曲はあったが
その後、様々な新しいジャンルの音楽が誕生した。
新しいクラシック音楽は生まれていたものの、難解すぎて敬遠された。
ビートルズは、100年後、クラシックになっていると思う。
▼日本人は外国と比べてクラシックをよく聴くほう?
諸外国に比べ日本では盛んだと思う。
東京は世界有数の巨大なクラシック音楽のマーケット、
全国では年に12000ほどのコンサートが開催されている。
(1日で換算すると数十件)
聴く人たちも熱心な人が多い。
▼初心者は何から聴けばいい?
例えば、フィギュアスケートで聴いたとかでもいい。
浅田真央さんがフリーで使ったあの曲から、とか。
1つ引っかかると「この人どんな曲作っているのかな?」
と、その作曲家が作った他の曲を聴いていくといい。
そこから世界が広がっていく。
▼飯尾さんが思うクラシックの魅力とは?
作品が無尽蔵にあり、聴けば聴くほど世界が広がっていくもの。
■テリー伊藤が選ぶクラシック ベスト5
テリーさんが選んだクラシックの名曲について、
飯尾さんに解説していただきました!
第5位:チャイコフスキー「くるみ割り人形 花のワルツ」
ファンタジーとしての要素が強い。
バレエで見ても面白いし、音楽でも面白い。
バレエだけで収めておくのはもったいない曲。
チャイコフスキーはバレエ作品であれば他には、白鳥の湖など。
交響曲も書いている。
第4位:ショパン「別れの曲」
日本では「別れの曲」となっているが、ショパンはそんな名前つけてない。
ショパンは「詩人」といわれるくらい、
音楽家は女子受けする人は少ないが、
非常に女子受けするタイプの、病弱でイケメンだったとか。
第3位:ベートーヴェン「月光」
これも、オリジナルは「月光」というタイトルではない。
「幻想風ソナタ」と本人は言っている。
ベートーヴェンは耳が聞こえなかったという話は有名だが、
ベートーヴェンが指揮をして終わった後、観客の拍手に
耳が聞こえないため気付かず、横にいた歌い手の人が
気付かせてくれたというエピソードが残っている。
第2位:バッハ「G線上のアリア」
日本では東日本の震災のあと聴く機会が増えた曲だと思う。
厳粛な気持ちになるというのはぴったり。
第1位:バッヘルベル「カノン」
クラシックの中でも流行はあると思う。
時間を経て、人気が高まって来たもの。
最近、卒業式でよくかかるそう。
テリーさん「僕ね、お葬式でこれ流して欲しい!」
●本日ご出演いただいた飯尾さん、
【R40のクラシック ─ 作曲家はアラフォー時代をどう生き、どんな名曲を残したか」
(廣済堂新書)から出版されています。