今日のテーマは、
「一人のアーティストを突き詰めると音楽がより大好きになる!」!!
音楽は、ただ聴くだけよりも、
歌い手の生き様や素顔、曲のエピソードを深く知れば知るほど、
より魅力を感じられるようになる!(はず!!)
引退から数十年経っても今なお強く愛される山口百恵さん、
テリーさんが"日本のジョンレノン"と呼ぶ玉置浩二さん、
2人の魅力や素顔、楽曲の知られざるエピソードとは!?
■4時台:山口百恵さんの突き詰めた!音楽評論家「中川右介」さん
山口百恵さんの魅力を、歌手と女優という2つの側面から分析する本を書かれています。
▼そもそもなぜ山口百恵さんに興味をもった?
彼女が中3トリオで出た時、中1だった。
自然と歌謡曲に興味を持てば、トップは山口百恵だった。
▼他のアイドルとはどこが違った?
作られたアイドルではあるが、自己主張をふてくされながらずっとしていた。
すごくいやいややっている感じが共感が持てた。そこが他とは違っていた。
でもドラマも歌もすごくよかった。
▼彼女の魅力とは?
これについては、彼女が引退してからやっと考えるようになった。
松田聖子さん以降からは「私楽しいの」っていう感じのアイドルが増えたが、
山口百恵は全然楽しそうじゃなかった。
死ぬまでやり続けるわっていう感じでもなかった。
暗いものを引きずりながらやっているっていうことや、
スキャンダルも含めて山口百恵。
▼彼女のすごいところは?
表現力。テレビの歌番組を見ていると、司会者とのトークがあって、
そのあと歌を歌うというときに顔がガラっと変わる。
▼三浦友和さんとの共演が多かった理由は?
セットで人気があったから。
女性ファンは特にセットで、二人を見たがったというのが事実。
あとから振り返ってみると、彼女と三浦さんの共演はドキュメンタリー。
▼山口百恵の曲にまつわるエピソード ベスト3
①【横須賀ストーリー】
今までのように押し付けられた曲ではなくて、彼女が初めて自分から提案した曲。
歌手にならなくてそのまま横須賀に住み続けていたらっていう歌。
本人も「自分の歌」って言っていた。彼女の転機となった曲。
そもそもは、百恵さんのニッポン放送の番組の最終回に、
宇崎竜童さんがスタジオに駆けつけ、「涙のシークレットラブ」を歌った。
百恵さんが「宇崎さんの曲を歌いたい」とスタッフに直訴し実現したという経緯。
②【プレイバック Part2】
当時の歌謡曲の歌手同士のやりとりがあるのがユニーク。
「勝手にしやがれ」が歌の中に出て来る。
③【ロックンロール・ウィドウ】
婚約発表後の曲だが、歌の中身は未亡人の歌。
「夫はとうに亡くなりました いい人でした」の歌詞。
これを歌わせた宇崎竜童も、レコード会社も、歌った山口百恵も、
これを受け入れたファンも、全て含めこれは奇跡といえる。
中川右介さんが山口百恵さんについて書かれた本は、
【山口百恵 赤と青のイミテイション・ゴールド】です。
■5時台:玉置浩二さんを突き詰めた!音楽ライター「志田歩」さん
玉置浩二さんを12年に渡り取材し続け、1冊の本にまとめられています。
▼玉置浩二さんの魅力とは?
聞いたことのない音ばかり使っているっていうところが気になったところ。
普通、ドラムで音を作る所をダンボールで叩いてたり。
それを知ったときに、衝撃を受けた。
他のアーティストとは違うのが"音色"。
ある種シャーマン的な人。
▼初対面の時はどうだった?
それまでは、お会いすることなく、記事を執筆していたが、
コンサートの打ち上げで初めて会い、そのとき「やっと会えたね!!」と言って
抱きついてきた。「もう1度!」と再度強く抱きしめられた。それが初対面。
▼軽井沢に一時期身を移していた時期もあるが?
テレビドラマなどの仕事も増えて戻ってくることになるが、
実は玉置さんには、ストイックな音を作るモードと
安全地帯でどかーんとした曲を作るモードの2つがある。
それぞれで環境を変えたと言えるかもしれない。
▼玉置さんの普段とは?
ものすごく繊細な人。
しかし、感情の起伏は激しく、だからああいう曲が作れると思う。
▼志田さんが思うほど、玉置さんの音楽性が評価されない理由とは?
一つには、曲の納品期限などよりも、良いものを作ることを重視しすぎて
プロモーションが間に合わなくなってしまう時がある。
▼いつか玉置さんの音楽性が今よりもっと評価される日はくる?
ずっと続けていけばいずれ来ると思う。
▼玉置浩二さんの曲にまつわるエピソード ベスト3
①【ぼくらは】
声にディストーションをかけている。
聴いたときは非常に驚き、音楽の常識を覆していると感じた。
また、「これは民謡では?」と思ってレコード会社に確認すると
実は、玉置さんのおばあさんが民謡を歌っていたとあとで聞いた。
②【ジャンクランド】
彼自身のギターの弾き語りに、自分でドラムを打っている。
普通では考えられない、レコーディングの常識を超えた順序。
こういった、玉置さんの音楽のすごさはものすごく沢山ある。
なのに、メディアにはスキャンダル的なことばかりが報道されるのは悔しい。
でも、一方で、そういう玉置さんも玉置さんという人間であるのも事実。
③【しあわせのランプ】
玉置さん自身がスランプの時に、
旭川の実家でお母さんから言われたことを歌詞にしている。
「幸せになるためにうまれてきたんだから」。
この曲が大きな存在価値を持っていると確信。
志田歩さんが玉置浩二さんについて書かれた本は、
【玉置浩二 幸せになるためにうまれてきたんだから】です。
とりあえず、2人のベストアルバムを見つけ、聴いてみます。
それだけ、アーティストの魅力、曲へ込められた思いが分かったつもりでいます。
さて、今週は、特別に、
番組が誇る美女2人の写真で締めとさせていただきます。