<3月18日 放送>

 

テーマは【自分らしく生きよう】

 

スペシャル講師は、

シンガーソングライターの中村 中さんです!

性同一性障害に苦しんだ思春期。

それでも、自分らしく生きることを選択し、デビュー後に、カミングアウト!

強く生きる中村さんから、「自分らしく生きるコツ」を学びます!

 

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【中村 中さんについて】

 

20066月にシングル「汚れた下着」でデビュー。

同年9月に、戸籍上は男性であることを公式HPでカミングアウトしました。

 

―デビュー後にカミングアウトという事ですが、

 それまでは誰からも、疑問に思われたりしなかったんですか?

(中村中さん)

まったく注目されていなかったので、

誰からも何も言われませんでした。

 疑問に思っていた方はいらしたかもしれませんが。

 

―『性同一性障害』に気づいたのは、いつ頃ですか?

(中村中さん)

「自分は女の子に生まれるはずじゃなかったのかな」

 と思ったのは、幼稚園ぐらいの頃です。

 自分が『性同一性障害』である、という事は、

 いまだに自分の事と思えないときがあります。

「性同一性障害?はて、誰のことだろう」という感じです。

 

―自分のなかで「自分の性が合っていない」と思うような出来事は?

(中村中さん)

小学生ぐらいのときに、

女の子からバレンタインのチョコレートを貰うんですけど、

「なんで私が、女の子から貰うんだろう」と思いました。

中学ぐらいになると、イジメにあった事もありましたが、

それは私の性のことだけではなく、

当時の自分がすこし「はみ出した生意気な性格」だった事も

あるかもしれません。

 

―はじめて人を好きになったのは?

(中村中さん)

小学生高学年のころです。

相手は男の子でしたね。

 

―自分が「男である」という事を、どう受け止めていた?

(中村中さん)

10代のころは、

「自分の好きな音楽について熱中すること」で、

自分の性について目を向けないようにしていました。

10代最後のころには、

「自分の性について」の悩みを、

音楽にぶつけていた事もありました。

 

―成長していくについて、困ったことは?

(中村中さん)

声替わりが一番の悩みでした。

 

―声帯を変える手術もありますが...

(中村中さん)

そういう手術があることを今まで知りませんでした。

でも、知っていたとしても

この声でデビューしていますし、この声を愛しているので。

 

 

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【自分らしく生きる】

 

―「これが私なんだ。自分らしく生きよう」と思ったのはいつ?

(中村中さん)

デビューする直前。20歳の頃でした。

自分の性について、意識する年齢が遅かったみたいです。

それだけ10代は音楽に熱中していたので。

あまり「こうなりたい!」と意識した事はありませんね。

性同一性障害についても、

たとえ「女性になりたい」と考えても、

手術をして体を変えたとしても、理想の完全体にはなれないんです。

だから、そこにこだわらないんです。

そもそも「自分らしさを求める」という言葉自体が変なんですよね。

自分は、何もしなくても自分であることに変わりないので。

「自分らしさを求める」と意識した時点で、

それは本当の自分ではなく「ポーズをとっている」に過ぎないんです。

 

―恋愛に関しては?どんな恋愛が理想ですか?

(中村中さん)

どういう恋をしたいというのはありませんね。

 

―好きになった相手をめちゃくちゃに壊したい...とかは?

(中村中さん)

それはありません(笑)

自分から不幸になりたいとか、そんな事はありません。

昔は報われない悲しい恋もありましたが、

今は大人になったので、人間関係をわきまえながら、

恋愛しています。

 

 

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【アルバム『聞こえる』について】

 

418日には、

ニューアルバムアルバム『聞こえる』がリリースされます。

(中村中さん)

アルバムの中に、「闇の中」という曲があります。

5周年だった去年、

本来ならお祝いしていたと思うんですが、

震災があったので、そういう気持ちになれなかったんです。

私たちは今、「闇の中」にいると思うんです。

「いまが闇だ」と意識した時、人は光を見つけやすいと思うんです。

去年、「闇について」の曲を書こうとした時、

「闇」という字の真ん中に「音」があると思ったんです。

どんなに辛いことあって闇の中にいても、

音楽を聴くことで救われる事があると。

そう考えると「闇」って素敵な字なんです。

 

そして、1曲目の「タイムカプセル」

いま「タイムカプセル」って、すごく大事だと思うんです。

タイムカプセルを埋めて、「10年後に開けよう」と約束したら、

10年は死ねないじゃないですか。

タイムカプセルが、生きる希望になっているというか。

 

タイムカプセルといえば、

タイトルを『聞こえる』に決めたとき、あることに気づいたんです。

学生のころ、合唱部だった私にピアノを教えてくれた男の子がいたんです。

そのとき、彼がピアノで伴奏賞をとったのが

『聞こえる』という曲だったんです。

それを思い出して、『聞こえる』ってタイトルにしろって言われてるんだなと思いました。

 

 

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200810月からスタートした、

みなさまに愛された『サンデーオトナラボ

なんと、来週が最終回です!

 

これまでの番組の集大成となる1時間です。

お楽しみに!