ALSアイスバケツチャレンジ」のご指名を受けました。氷水をかぶるか寄付をするか両方を選択するかということですので私は寄付をさせていただく選択をしました。

 

ALSとは筋萎縮性側索硬化症という筋肉の委縮と筋力低下が起こる神経性疾患で、今でも根本的な治療方法が発見されていない難病です。

 

私の世代ですと理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の車いす姿で、世の中にはこのような大変な病気と闘っている方々がいらっしゃることを知ったという人も多いと思います。

 

食事をすることや話すことや呼吸という運動機能も低下してしまうものの意識ははっきりしている場合が多いと聞くと、そのご苦労は私の想像をはるかに超えたものと思いますが、ホーキング博士は合成音声などを利用し、難しい宇宙物理学をわかりやすく解説もされています。

 

TVでおなじみだった学習院大学の篠沢秀夫教授、また最近では徳田虎雄元衆議院議員もこの病と闘っている姿を拝見いたしました。

 

1年簡に人口10万人当たり1人から2人程度が発症し発症年齢は40代から60代、男性が女性の2倍とも言われています。個々の患者さんの症状は様々なのでしょうが、ご家族の皆さんは介護という現実と毎日直面していらっしゃることでしょう。

 

この病気が初めて報告されたのは19世紀ですが、今はもう21世紀です。にもかかわらず未だに治療方法が発見されない訳です。人間は何もかもを解明したわけではないことを痛感させられます。

 

細胞学などを駆使して若き医学者たちがALSの根本的な治療方法を発見することと、いままさにALSに立ち向かっていらっしゃる患者の方々とその関係者の皆様のご苦労が少しでも軽減されることを心から願ってやみません。

 

そのような気持ちをこめて一般財団法人日本ALS協会様に寄付をさせていただきます。