22日夜、007の新作映画「007スカイフォール」を試写会で観ました。
007役のダニエル・クレイグはロンドンオリンピックの開幕式で女王陛下と本当に共演して驚きましたが、歴代のボンド役の中でも相当にボンド的な俳優だと思っています。私の大好きなスティーブ・マックィーンに眉のあたりが似ているからかもしれませんがね。

新作は「世代交代」とか「スパイは過去の産物」という批判も描かれていました。またPCがハッキングされたり遠隔操作されたりというシーンも出てきました。往年のボンドカーであるアストンマーチンが登場した時には観客がどよめきました。ミニカーを今でも持っている私としては涙ちょちょ切れでありました。ボンドの出生の秘密も垣間見ることのできる骨太の作品でした。

23日昼、スギちゃんにお会いしました。12月10日からのスペシャルウィークのゲスト収録だったのです。もちろん生放送での出演やもっと12月10日に近い日での収録をと思ったのですが、とにかくスギちゃんの殺人的なスケジュールの中でこの日に1時間だけ時間を捻出していただきました。最後はマネージャーさんが「スケジュール表をお見せしてもいいですけど、本当に時間がないんです」という状態での収録でした。実際にスケジュール表を収録中に見せていただきましたが、年末年始まさにスケジュール表は真黒でありました。

しかしながらスギちゃんとの対談は非常に中身の濃いものになりました。TV収録での胸椎破裂骨折の瞬間からその後の治療とリハビリの話に始まり、芸歴19年で今年突如ブレイクした渦中の人の気持ち。マジック芸人である両親の思い。なんだか相当にスギちゃんの深いところの話を聞けてしまいました。収録後に思ったことは、この人とは普通に酒を酌み交わしてもっと話がしたいなぁということでした。

24日昼、酒井法子さんの復帰記者会見に行きました。すでに多くの報道がなされていますが、唯一つ酒井さんの会見を会場で聞きながら思ったことは、覚せい剤から脱するための専門的なプログラムを受けていないということでした。
酒井さんの覚せい剤への依存度や使用量に関して分からない点もあるのですが、自らが断ち切ろうと決意しても、善意のふりをしてその道に再び引きずり込もうとする輩が近づいてこないとも限りません。あの会見の問題点は、薬物は本人がやめる気になればやめることができるのだという、安易なメッセージを世に送ってしまったことではないでしょうか。幻覚や禁断症状がなければやめられるんでしょという、誤ったメッセージが届いていないことを願うばかりです。

薬物依存から脱することの大変さを取材した経験がそうおもわせるのであります。