金曜日の「ごごばん!」放送中に、
今回の地震が発生しました。
揺れる机を掴みながら、
放送しました。
震度5強の揺れでこの状況。
震度7になった場合を考えました。
自分自身が、そしてラジオ局自体が、
被災した場合のことを今一度考えなければ・・・
幼子は今、都道府県の名前と場所を、
一生懸命覚えています。
青森の南は岩手、
岩手の南は宮城、
その南は福島で、
そのまた南は茨城県。
こうやって覚えた県名の海岸線では今、
想像を絶する事態が起きています。
おいしいホタテ貝、
俳人がめでた美しい景色、
海水浴場と原子力発電所。
様々な表情を持つ長い長い海岸線で、
何が起こってしまったのかが、
徐々に徐々に明らかになってきました。
その一方でラジオから、
埋め立て地に作られた新浦安より南の地区では、
12日の夜になってもなお断水が続いていますと、
リスナーの方の声が流されてきます。
明らかになる災害の状況と今後への備え防災、
そして日常の生活と娯楽としてのラジオ。
これからも毎日、
考えて悩んで助けていただいて、
お送りして行きます。
M8.8の地震の余震はM7、
しかも今後1年は続く可能性があると、
関西大学の河田教授から伺いました。
意味のないチェーンメールが、
私のもとにも届きました。
良かれと思ってやっていることが、
逆効果になってしまうこともあります。
それでも、
「びっくりしましたね」
「お宅は大丈夫でしたか」
こうやって生まれたご近所との、
つながりを大切にしたいものです。
私たちは自然の力の前で、
あまりにも無力ですが、
「絆」という言葉をいまこそ噛みしめたい。
知り合いの酒店では、
14日に予定されていた少し早い入社式が、
中止になりました。
新入社員が研修先から戻れなくなったり、
東北、中越、長野の蔵元さんに、
被害が出たからとのこと。
仕事仲間が3月12日に予定されていた、
披露宴を中止にしました。
大きな悲しみとともに、
表には出てこない様々な悲しみもあります。
ニッポン放送
上柳昌彦