バカンスはいつもAllez! (4) by スタッフ・イナ

バカンスはいつもAllez! は、毎年7月になると、ツール・ド・フランスの沿道でひと叫びするためだけに旅行に出かけてしまうスタッフ・イナが、のんびりとしたフランスの田園風景を手前ミソ的にお伝えするコーナーです。写真は若干ピンぼけでもご容赦を。


「ポン・デュ・ガール」

...聞いたことありますか？ みかんジュースのキャンペーン・ガールたちのことではありません^^;
何のことかというと、コレ↓...



お分かりでしょうか。ローマ式の「水道橋」です。某軍団の博士のこと... もういいですね^^;

ポン・デュ・ガールPont du Gard は、南フランスの古都「ニーム Nîmes」へ向けて、50km先の丘陵から水を引くため、およそ2000年前に造られました。ニームは、イタリアとスペインを結ぶ「ローマ街道」沿いに交易拠点として開かれ栄えました。後にその役割を港湾都市アルル(Arles)に引き継ぎますが、内陸の地に住むニーム市民はこの水道橋のおかげで命をつなぐことができました。

遠くから見るとほぼ平ら?...かと思えますが、微妙に傾斜がつけられており、傾きは1kmあたり25cm程度！2000年前でもすでにこれだけの建築技術があったことが偲ばれます。近づいて写真を撮ってみたら、ちょうど「真昼の月」が浮かんでいました。

（写真をクリックして拡大すると、うっすら見えるかも）


ちなみに、その昔「ニーム」では布・織物の産業が盛んで、良質の織物は「De Nîmes」 （デ・ニーム...ニーム産の、という意味）と呼ばれ、重宝されてきました。「デ・ニーム」→「デニム」... はい、お分かりの通り、ジーンズなどに使われる「デニム」の語源となった、とされています。

ポン・デュ・ガールのサイト(日本語無し)
www.pontdugard.fr/

パリ〜ニーム Nîmes は、TGVで3時間程度。ポン・デュ・ガールはニーム中心部から25km程度の場所にあります。アヴィニヨンAvignonやオランジュOrangeからも行けるでしょう。


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