人生の終わりかた~その日のために |
2013年02月13日
本日のパートナーは第一生命経済研究所・主席研究員の小谷みどりさん。
『人生の終わり方 その日のために何を準備するべきか』というテーマで
お墓やお葬式、遺言やエンディングノートなど、
ふだん、なかなか聞けない「死」の話を伺いました。
「自分がどんなお葬式をするかって、考えると楽しいでしょ」と明るく笑う小谷さん。
不謹慎かもしれませんが、次から次へと「楽しい」お話をして下さいました。
まず、「お墓」。
お墓は「買う」と言うけど、正式には使用する権利を買うだけ。
転売・譲渡は不可。借金の担保にもならず、
継承者がいなくなったり管理料を滞納すると無縁墓にうつされるとのこと。
つまり「永代」って「未来永劫」ってわけじゃないんですね。
○○家の墓って、なんとなく長男しか入れないような認識があると思うんですが、
実はそんなことはないそうです。
次に「お葬式」。
最近は長生きになり、親の葬式をあげる子供もまた高齢者の場合が多く、
こぢんまりした「家族葬」が増えているとか。
「家族葬」はゆっくり故人とお別れできる反面、
後日弔問に訪れる人が多かったり、香典が受け付けないので費用が全額負担になるとのこと。
そして、
がんになった場合の告知はどうするか?延命医療は?
財産分与は?遺影の写真は?お葬式の費用は誰の貯金から出すか?・・・などなど
前もって決めておかないと残された人たちが苦労したり困ってしまうことが
本当にたくさんあることがわかりました。
エンディングノートはそういう場合、法的効力がないけど
とっても役に立つんだそうです。
小谷さんいわく、「孤独がキライな人は長生きしない方がいい」。
お墓やお葬式など死んだときの制度や法律が
だんだん時代にマッチしまくなってきている・・・そう指摘した小谷さん。
その通りだと感じた人は多かったのではないでしょうか?
そんな小谷さんの最新刊『今から知っておきたいお葬式とお墓45のこと』(家の光協会 刊)は
2月27日発売。
ぜひ、1冊お手元に・・・。