萩本欽一からのメッセージ

24時間しゃべるのは全然平気ですよ。70キロ走ったのよりラク(笑)。この年齢(67歳)でお役がまわってきたのは『なんだ、欽ちゃん、元気じゃね~か』と思ってもらえてるからだと思うんですよね。東貴博が、僕ひとりじゃ大変でしょうからって一緒にやるんだけど、バッカやろう!って。アイツのほうがスタミナなくなるんだから。この歳になると、疲れたとか眠いとかってことに鈍くなって、神経が無神経になってる(笑)。相当元気にいきますよ!

(ミュージックソンの)1年めは、ちょっとラジオを聞いてて募金しましたとか、ほのぼのとした雰囲気があって、2回めからは、この番組のために買い物のお釣りを貯金箱に貯めたっていう人が増えた。それから10数年経つと『子供のときから聞いてて、やっと自分で募金できるようになりました。』という人から電話をもらえるようになったり。僕なんかも、この番組をやるようになって、部屋のいろんなところに貯金箱を置いて小銭を入れるようになったから。1年ためて、5万円くらいになったかなと思って数えたら、2万2千円だったこともあったね(笑)。今年34回めでしょ。この番組と付き合ってきた歴史を電話で話してくれるといいね。あ、でも1万人と話すのが目標だから、話はコンパクトに要点だけ言って。1万人だもん、だいたいの人のは放送されますよ。放送されなかったら、中身がなかったなって自分で反省をして(笑)。

僕の野球、よく目の不自由な方が来てくれるんですよ。何でかっていうと、僕がマイクでしゃべるから。カーンって打った音がして、『バカ、そんな簡単なの落とすなよ』と言うと、エラーしたんだなってわかるし、自分のチームのときは『まわれ、まわれ、あー、アウトになっちゃった』とやる。そうすると一緒に楽しめるんだね、『欽ちゃんの野球は楽しい。また来るね』と言ってくれる。まさに『ミュージックソン』の精神だなって思う!そういう耳で聞く野球をラジオでもやりたいね。ピッチャーのマヌケな面まで放送したいよ。

やさしい気持ちをもった人はもちろん、やさしい気持ちに飢えてる人も電話ほしいよね。クリスマスなのに寂しい気分でいるとか、そういう人も。自分がちょっぴり不幸せな気分を味わうと、人ってやさしくなるのね。そういう感情を伝えてほしい。それを聞いた人が、元気が出たとか、心にポッカリ開いた穴ぽこが埋まったとか、そうなればいいなと。電話をくれる人はみんなサンタクロース。24時間ゴールしたとき、1万人のサンタが手をつないだんだなと思って、その絵をみんなで頭の中で想像してほしいね。1万人分のエントツを用意して、お待ちしております!