日銀黒田総裁再任は他に引き受け手がいなかったから!

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4月9日 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!④

キーワードは「日銀黒田総裁、今日再任」
7:27~ お早う!ニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

黒田 東彦 総裁 日銀

平成30年度予算案についての参院予算委員会締めくくり質疑で、自由党の山本太郎共同代表の質問に答弁する日銀の黒田東彦総裁=2018年3月28日午後、国会・参院第1委員会室 写真提供:産経新聞社

日銀黒田総裁再任~金融緩和は出口へ向かうことができるのか

任期満了となった、黒田東彦日銀総裁は今日再任され、2期目。さらに5年の任期を務める。目標としてきた2%の物価目標はいつ実現できるのか?

飯田)日銀の総裁再任というのは、非常に珍しいことだそうですが、黒田さんの2期目はどうなるのか。須田さん、いかがですか?

須田)再任されたことを受け、言ってみればリフレ路線。金融緩和路線を進めていくにあたり、「余人に代え難い」という報道が相次いでいますが、まったくの間違いですね。

飯田)間違い、ですか?

須田)他に引き受け手がいなかったから、仕方がなくです。実は、「黒田さんの後任を引き受けてくれませんか?」と打診された人を、少なくとも2人知っているのです。その本人から「断った」と聞いているのですよ。結果的には、本来だったら「黒田さんに代わり……」ということだったのでしょうけど、誰も引き受け手がいなかった。何故断ったのかを聞いたら、結果的に、いまのまま金融緩和を進めていったときに、止めることができるのか。金融緩和の基本というのは、国債をバンバン買うのが中心になっているのですが、止めなければならないときがいずれ来たとき、本当にそれを止めるという「出口戦略」ができるのか。

日銀黒田総裁再任は他に引き受け手がいなかったから!

急激な金利上昇は結果的に経済にとってマイナス

須田)国債を買わなくなると何が起きるのか、簡単に言うと、国債の価格が下がるのですよ。それは、長期金利の上昇に繋がるのです。これはなかなか理解しにくいですが、値段が下がるということは、金利上昇に繋がるのです。金利上昇に繋がるということは、あまりにも急激に上がってしまうと、たとえば変動型の住宅ローンの金利です。あれがドーンと上がっていく。あるいは、企業の借入金利が上がっていく、ということで、どう考えても経済にはマイナスなのです。それを、「上手くスムーズにできるのか? 難しそうだ」というのが、多くの人たちの考えなのです。

飯田)アメリカはいち早く「金融緩和は止めて」と、いよいよ引き締めに入っていますけど、相当ゆっくりやっていますよね。

須田)そうですね。

飯田)日本も相当ゆっくりやる必要があるというか、10年、20年単位でやっていかなければならないような問題になってくるわけですか?

情報発信が少ない影響で、株や為替は「出口戦略」に敏感に反応する

須田)ゆっくりやるのはいいのですが、将来的に金利は上がっていくと考えたら、「国債の値段が下がる状況で、誰が買うのか」という問題も残ってしまう。

飯田)いまは国債がむしろ足りなくて大変と、地方銀行もヒーヒー言っている部分がありますが、金利が上がりだしたら、最初の方は彼らが買うけど、誰か買い手が無くなる可能性もある、ということですか?

須田)場合によっては、ですね。「国債を買いたい」というのは、儲かるから銀行も含めて買いたいのです。値段が下がっていくものを本当に買ってくれるのか、という問題もありますしね。
そうした点で言うと、確かに再任されたということは、この金融緩和政策が劇的な変化が生じないということでは、マーケットの安定には繋がるけど、出口ということを考えてみたとき、「果たしてこれは上手く進んでいくのかどうか」という問題を、考えていかなきゃならないかな、と。
そうした点で言うと、マーケットの混乱を回避するためにも、時期尚早かもしれないけど、「出口はこういうやり方をやっていく」と、マーケット市場との対話を黒田さんが今後進めていくのかな、というところもありますね。

飯田)この難しいところは、「出口戦略」みたいなことをちょっと口にした瞬間、株が下がったり、為替が円高に振れたり。ここのところ、マーケットが敏感に反応してしまいますね。

須田)そうですね。かつては金融政策・金融緩和策というのは、マーケットから全幅の信頼を受けていたのですが、むしろそこに不信感がある。何故かというと、情報発信が少ないからなのです。

飯田)基本的に日銀というか中央銀行の役割として、物価についての話。それから、アメリカのFRBなどは、「雇用に関しても責任を持つ」という部分で言うと、日銀は頑張って雇用をよくしている感じはあるんですが、いい加減に止めなければいけない、ということですか? 雇用に対しての副作用はどんな感じでしょうか?

須田)そこの目標はクリアしたのかな、と。ただ、その辺についても世界各国の、特にアメリカの中央銀行が「雇用の確保は中央銀行の役割」と言う。だけど、日本ではそういう風なアナウンスメントは行われていなかったのですよ。だから、日本の、日銀の役割というのは物価の安定とか、貨幣価値の安定とかをやってきたわけだから。その政策変更するのは、アメリカ並にするのはいいけれど、それだけで果たして済むのか、という問題があると思います。

飯田)議論することはまだ沢山ある、ということですね。

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