新宿駅「新宿弁当」(1,200円)~「あずさ・かいじ」の旅のお供に

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

E353系 特急 スーパーあずさ 中央本線 東中野 中野

E353系・特急「スーパーあずさ」、中央本線・東中野~中野間

東京・新宿のビル群を後に、甲州から信州へと向かうE353系・特急「スーパーあずさ」。
「あずさ・かいじ」といった中央線特急は、自由席特急券510円の追加で立川・八王子など、東京の多摩地区へ快適な移動にも重宝しています。
E353系電車の増備が進み、近い将来、中央線の快速電車にグリーン車が連結されますと、都心と多摩地区との快適な移動にも、新しい時代がやって来るのでしょうね。

E353系 特急 スーパーあずさ 中央本線 市ヶ谷 飯田橋

E353系・特急「スーパーあずさ」、中央本線・市ヶ谷~飯田橋間

中央線特急「あずさ・かいじ」号の多くは新宿発着ですが、午前中の一部列車は、東京まで足を伸ばしていて、都心へのアクセスや新幹線との乗換えに便利な列車となっています。
特に松本8時ちょうど発の「スーパーあずさ6号」は東京行として運行され、この春からは、E353系電車が外堀沿いを走る風景も新たな日常となりました。
これらのほか、朝の「あずさ3号」、夜の「あずさ30号」は千葉発着で運行されています。

新宿弁当

新宿弁当

現在、中央線特急は、松本行が「あずさ」、甲府行が「かいじ」として運行されています。
「あずさ」から分かれる形で「かいじ」が誕生して、今年で30年となりました。
そんな「あずさ・かいじ」の旅のお供にピッタリな駅弁が、「新宿弁当」(1,200円)。
去年(2017年)秋のリニューアルによって、小淵沢駅弁の「丸政」が製造を手掛けるようになり、甲州・信州の食材がたっぷり詰まった駅弁となりました。

新宿弁当

新宿弁当

【お品書き】
・内藤とうがらし使用 原木採りの椎茸煮
・信州 野沢菜炒め
・信州りんごだれ使用 炭火牛焼肉
・甲州名物 ソースかつ
・かまぼこ
・八ヶ岳高原玉子焼き
・甲州煮(里芋・人参・れんこん)
・安養寺みそ使用 鮭のみそ焼き
・甲州小梅のご飯
・巨峰寒天餅

新宿弁当

新宿弁当

特筆すべきは、「内藤とうがらし」を使った椎茸煮!
実は江戸時代、甲州街道の「内藤新宿」では、唐辛子が栽培されていたのだそう。
新宿区内では近年、復活プロジェクトが行われており、この「新宿弁当」では、椎茸煮に「内藤とうがらし」が使われ、ピリッとした存在感を出しています。
また、信州らしく安養寺味噌を使った鮭の味噌焼きは、普通の幕の内とは一線を画す食感。
高遠藩・内藤家ゆかりの新宿、高遠の桜を愛でる旅なら、まずはこの駅弁からスタートです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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