この面白さ、マジジュマンジ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第386回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、4月6日公開の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』を掘り起こします。


舞台は危険だらけのジャングル! 超難関ステージをクリア出来るか?!

この面白さ、マジジュマンジ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
1995年に製作され大ヒットを記録した、ロビン・ウィリアムズ主演のアドベンチャー・ファンタジー映画『ジュマンジ』。プレイの内容が現実に起こる不思議なボードゲームを巡るファンタスティックな作風で、子どもの頃に繰り返し観た! というファンも多いのではないでしょうか。

その続編が、ドウェイン・ジョンソンによる製作・主演によって全世界で大ヒット。全米公開3週目にして、あの『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から週末No.1の座を奪って以来、まさかの3週連続全米No.1を達成し異例の大ヒット。その後も勢いはグングン伸び続け、ドウェイン・ジョンソン主演の『ワイルド・スピード』シリーズも超えて、ロック様史上No.1ヒット作に。

さらには、製作・配給元であるソニー・ピクチャーズの魂『スパイダーマン』シリーズを抜き、全世界でのソニー・ピクチャーズ独自製作/配給作品興収歴代1位を記録。そしてついに、『スパイダーマン:ホームカミング』も抜き、2017年年間全米興収ランキング第5位に輝くなど、様々な快挙を成し遂げています。

ここまでの大ヒットは誰も予測せず、メガホンを取ったジェイク・カスダン監督さえもヒットの理由を聞かれて「正直、分からない」と答えるほど、“マジ卍”ならぬ“マジジュマンジ!”な社会現象を巻き起こしている『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』。日本でもいよいよ4月6日から公開となります。

この面白さ、マジジュマンジ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
学校で居残りをさせらた4人の高校生、スペンサー、フリッジ、ベサニー、マーサ。地下倉庫の片付けを命じられた彼らは、そこで“ジュマンジ”というソフトが入った古いテレビゲーム機を発見する。早速プレイしようとキャラクターを選択した途端、なぜか全員、ゲームの中に吸い込まれてしまった。その上、現実の自分とは身体も性格も、さらには性別までもが異なるキャラクターに入れ替わっていたのだ。

しかも、彼らの目の前に広がる光景は、猛獣だらけの超危険なジャングル。案内人のナイジェルによると、現実世界に生きて帰るには、各自のスキルを使って、難攻不落のステージをクリアするしかない。しかしライフは3回、使い切ればゲームオーバー。

彼らはゲームをクリアして、現実世界に戻ることが出来るのだろうか…。

この面白さ、マジジュマンジ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
なぜ、本作がこれほどまでに大ヒットしているのか。その理由はあまたあれども、まずは“面白い!”と言い切ることが出来るのが、いちばんの理由でしょう。こう書いてしまうと、安易過ぎると言われてしまいそうですが、しかし本作を見終わったあとの第一声はやはりこの“面白い!”に尽きるほど、非常によく出来た作品なのです。

中でも秀逸なのが、現実世界とゲーム世界でのキャラクターのギャップ。気弱なゲームオタクが筋肉ムキムキな冒険家に、セルフィー大好き美少女がデブオヤジに、シャイなガリ勉ガールがセクシーな美女戦士に、そして頭の悪いアメフト部のスーパースターは運動オンチな動物学者に。

ゲームキャラクターとしての“見た目”と、そのゲームをプレイしているティーンエイジャーの“中身”。そのギャップが笑いを生み出すのと同時に、ドラマに深みを与えています。特に、個々のキャラクターが持つスキルには“キメ顔”や“ダンス”といった、およそゲームをクリアするのに関係なさそうなアイテムも盛り込まれており、爆笑必至。

そして、イケてない高校生たちが仮の姿で冒険してゲームのクリアを目指す...。という設定には、実は「ありのままの自分でいい」というハートウォーミングなメッセージが込められていて、彼らの成長物語としても見応えあるものとなっています。

この面白さ、マジジュマンジ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
すでに続編の製作も決定。大人から子どもまで、世代を超えて楽しめるアドベンチャー映画の決定版です。

この面白さ、マジジュマンジ!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
2018年4月6日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、カレン・ギラン、ニック・ジョナス、ボビー・カナヴェイル ほか
公式サイト http://www.jumanji.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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