スポーツ人間模様

20勝目指す巨人・菅野~最後に20勝を挙げたセ・リーグの投手は?

菅野 智之 巨人 先発 プロ 野球 オープン戦

【プロ野球オープン戦ソフトバンク対巨人】巨人先発の菅野智之=2018年3月15日ヤフオクドーム 写真提供:産経新聞社

ついに今日、2018年のプロ野球ペナントレースが開幕します。その開幕戦、巨人は東京ドームで阪神と対戦します。高橋由伸監督が、“伝統の一戦”の初戦を任せるのは、やはり、エースの菅野智之投手・28歳です。

去年は、巨人で、日本代表で、正に八面六臂の活躍を見せた菅野。3月のWBCワールド・ベースボール・クラシック、準決勝のアメリカ戦。

「人生を懸けるくらいの気持ちでマウンドに上がった」

という菅野は、名だたる現役メジャーリーガーたちを相手に6回3安打1失点の好投で、アメリカのリーランド監督から「素晴らしい。彼はメジャーの投手だ」と絶賛されました。

シーズンに入ってからも、5月には、チームで28年ぶりとなる3試合連続完封勝利の偉業を達成。17勝5敗、防御率1・59と圧倒的な成績で、最多勝、最優秀防御率のタイトルに加えて、シーズン最高の投手に贈られる沢村賞も初めて受賞しました。名実ともに「日本一の投手」へ上り詰めたわけです。

菅野は1989年、神奈川県相模原市生まれ。野球ファンなら周知のとおり、原辰徳前巨人監督の甥っ子で、祖父は、東海大相模高校で監督を務めた原貢というサラブレッドです。東海大相模高では甲子園出場はなりませんでしたが、東海大学に進学して1年からエースとして活躍。巨人の一本釣りかと思われた2011年のドラフト会議、交渉権を獲得したのは強行指名に踏み切った日本ハムでした。菅野は、

「巨人は特別な球団。小さい頃からの夢」

と巨人愛を突き通して、1年間の浪人生活の末、翌年のドラフト1位で巨人に入団しました。

150キロを超えるストレートとスライダー、フォーク、カーブ、ツーシーム、カットボールといった多彩な変化球、何より抜群のコントロールで、プロ1年目から13勝を挙げる大活躍。プロ5年で通算61勝、防御率は2.18と抜群の成績を残しています。そして今シーズン、菅野はさらに高い目標を掲げています。

それは、「20勝」、「10完投」。直近の20勝達成者は、2013年の楽天・田中です。24勝無敗という驚異的な成績を残したことは、記憶に新しいでしょう。セ・リーグには長く20勝投手が誕生していません。最後に20勝投手となったのは、2003年の阪神・井川で、20勝5敗。20完投を成し遂げたのは、セ・リーグでは、2005年の広島・黒田と横浜・三浦以来、13年間出ていません。去年の菅野ですら完投数は「6」でした。

その高い目標に向けて、菅野が新たに習得したのが変化球の「シンカー」。右バッターには、内側に曲がって落ち、左バッターには外側低めに逃げて行きます。ハワイの自主トレなどでこの新たな武器を自分のものにした菅野は、オープン戦で相手バッターを三振に切ってとり、

「シンカーは手応えあります」

と自信を見せています。新たな武器を携え、虎退治に向けて準備万端のエース・菅野が開幕戦でどんなピッチングを見せるのか?

3月30日 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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