しゃベルシネマ

あの『スター・ウォーズ』シリーズにも元ネタがあった!『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第384回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月30日公開の『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を掘り起こします。


銀河を魅了する一大スペクタクル・アドベンチャー


誰にでも少年少女の時代に愛してやまなかった漫画やアニメが、ひとつやふたつ、あるのではないかと思います。

『グラン・ブルー』や『レオン』など世界的なヒット作を生み出し、ジャンルを問わない作品作りで知られるリュック・ベッソン監督が少年時代に夢中になったのは、「ヴァレリアン」というフランス語圏のコミックシリーズ。ヒロインのローレリーヌに憧れた10歳のベッソン少年は「ヴァレリアンになりたい!」と本気で思ったのだとか。

その想いは枯れることなく、映画監督となったベッソンは自ら実写映画化を実現しました。


西暦2740年。銀河をパトロールする連邦捜査官のヴァレリアンは、同僚の美女ローレリーヌに首ったけ。あの手この手を使ってアプローチするが、彼女は一向に振り向いてくれない。

二人はある任務で、あらゆる種族が共存する“千の惑星の都市”として知られる巨大宇宙ステーションを訪れる。しかしそこには、宇宙を揺るがす邪悪な陰謀が隠されていた。

果たしてヴァレリアンは銀河の危機を救い、ローレリーヌにプロポースすることが出来るのだろうか…。


壮大なスケールの映像美に個性的なクリーチャー、大迫力のアクションシーンにキャラクターたちが手にする魅惑のガジェットと、映画ファンにとってテンションが上がるSF要素がふんだんに盛り込まれた本作。

リュック・ベッソン監督の持ち味であるフレンチテイストも加味されて、どこかフェミニンさが漂い、これまでのSF作品とは違った手触りが。そのうえ映画好きであればあるほど、どこか見覚えがあるような、いわゆる既視感も…。それもそのはず、じつは原作コミック「ヴァレリアン」は、あの『スター・ウォーズ』シリーズの元ネタとも言われており、『アバター』や『ブレード・ランナー』など数々のSF超大作にも多大な影響を与えているのです。

リュック・ベッソン監督はかつて『フィフス・エレメント』のデザインを「ヴァレリアン」の原作者で作画を担当するジャン=クロード・メジエールに依頼。その時、「きみは『ヴァレリアン』を撮るべき」とジャンに勧められながらも、当時は、原作のイメージを映像化するためのVFX技術がまだ追いついていないと 認識していたベッソン監督。その後、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』の現場を訪問し、その技術革新を目の当たりにした時、ようやく『ヴァレリアン』が映画化出来ると確信したのだとか。

実際、本作でベッソン監督が描いた宇宙空間の映像は実に独創的。まるで宇宙旅行をしているようなこの映像体験は、映画館で観てこそ価値があります!


さて、リュック・ベッソン監督と言えば、気になるのが美しきヒロイン。これまでにも『レオン』のナタリー・ポートマン、『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』のミラ・ジョヴォヴィッチ、『LUCY/ルーシー』のスカーレット・ヨハンソンが起用されるなど、ベッソン監督の女優に対する審美眼には素晴らしいものがあります。

今作でベッソン少年も恋したヒロイン・ローレリーヌ役に抜擢されたのは、人気モデルのカーラ・デルヴィーニュ。強さと優しさを兼ね備えた魅力的なヒロイン像を魅力的に体現しています。もちろん、ヴァレリアン役のデイン・デハーンのチャーミングさからも目が離せません。

春休みムービーとしてもオススメですよ。


ヴァレリアン 千の惑星の救世主
2018年3月30日から全国ロードショー
監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ、イーサン・ホーク、ハービー・ハンコック、クリス・ウー、サム・スプリルエル ほか
©2017 VALERIAN S.A.S. – TF1 FILMS PRODUCTION
公式サイト http://www.valerian.jp/

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