子供が幸せに生きるために必要なことは? 森永卓郎

経済アナリストの森永卓郎が、3月28日放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演し、『春休み特別企画!モリタク的教育論』というテーマで解説を行った。

子供たちは、ちょうど春休み!子育て中の親御さん、進学を控えるご家庭のみなさんに経済アナリスト・森永卓郎が教育論を語った。

大前提として・・『子供には幸せに生きて欲しいもの!』
その「幸せ」とは…「ほどほどに稼いでそこそこに生きる」こと。
しかし!その“ほどほど”が難しい世の中になっている!

森永)昔は、若いころ、ちょっとヤンチャしたりするけど、30歳くらいになって、しっかりし始めて、きちんと定職について、普通の生活を送る人が大部分でしたけど、いまは違う。ちょっとミスをすると、どん底まで転落していきます。昔は、意識をしなくても普通に生活をしていれば出来た。格差が広がる今の社会では、ちゃんと目指さないとそれが出来ない!

森永)現在、若年層の半分くらいが非正規雇用という状態。なかなか正社員になるのが難しい状況です。年収が500~600万円くらいあって、まともな時間に家へ帰って、一家団らんの時間を過ごして、今日も一日平和だったねといえるのが本当の幸せ!

こういう生き方ができる子どもをつくっていくことが親の務めであり、森永氏は、これが教育の基本だと語る。そんな森永氏が思う“幸せに生きる”上で大切なこととは…

森永)「思いやりと愛」だと思っています。こういう世知辛い時代、どんなことをしてもお金が稼げればそれでいいという考えになるかもしれないが、それは、長い人生を考えた際、よろしくない!

人を騙して、大きなお金を騙し取るのではなく、もっと、違うことで幸せを感じるべきなのでは、と森永氏は語る。

森永)資本主義社会は金の奪い合いなんです。いっぱいお金を稼げば、偉いという風潮になりますが、それは間違い。理念を伝えることが大切なんです。

理念を伝えることの重要性を説くうえで、1982年のアメリカで起こった『タイレノール事件』を例に出して語った。

《タイレノール事件とは・・・》
ある企業が製造していたタイレノールという鎮痛剤に毒物が混入され死者が出た。すぐにCEOがテレビに出演し、事件に関する情報を公開するとともに、タイレノールを飲まないでほしいと訴えた。一方で、全米で同社の営業担当者が動き、短時間のうちに店頭から商品を回収した。こうした素早い対応のおかげで事件は終息し、会社の評価は上がり、いまだにタイレノールは鎮痛剤のトップブランドを保っている。実はそのCEOは、新年会でも工場視察でも、ありとあらゆる場面で我が信条というのを述べてきた。私たちが一番大切にしていることは、消費者の安全を守って信頼を勝ち取ることだという企業理念を繰り返し言って、社員の意識に叩き込んできた。だから、事件のニュースが流れた瞬間、すべての営業担当は会社の指示を受ける前に独自の判断で商品を回収していた。

つまり、森永さんが言いたいのは、それくらい口を酸っぱくして言い続けないと、行動のベースになるような理念は伝わらないということなのである!「思いやりと愛」の大切さを繰り返し教えるということが重要!

さらに、森永氏の「教育論」で伝えたい大切なことは・・・夢を持たせるのではなくやりたいことに挑戦させるチャンス=タスクを与えることが大事!「いつかできたらいいなあ」なんて思わず、やりたいと思ったらすぐにやる。そして一日一歩でも、1センチでも前進する。それが本当の夢を実現する生き方。

森永)わたしの最終目標は「紅白歌合戦」に出場すること。だとすると、やるべきことは、今すぐに歌うこと!毎日、毎日、コツコツ進めば、ゴールにつながるんです!

最後に繰り返しになるが「愛」が大事!親と教員が子どもに絶対に教えなければいけないことは“愛”。他者への思いやりを持ったうえで、どう生きていくかを次の段階で考えさせることが、真の教育。

垣花正 あなたとハッピー!
FM93AM1242 ニッポン放送 月~金 8:00~11:30

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