元大蔵省官僚から見た森友問題の本質とは?

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3月26日 FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

財務省の決裁文書には判子がいっぱい?
7:02~高嶋ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木馨祐(自由民主党衆議院議員・青年局長)

大蔵省(財務省)経験者から見た森友問題の2つの本質

森友学園の国有地売却における財務省の決裁文書書き換え問題をめぐり、当時理財局長だった佐川前国税庁長官の証人喚問が明日行われる。長引く森友学園問題の本質について、元大蔵省官僚の鈴木馨祐衆議院議員に話を訊く。

安倍総理大臣)財務省の決裁文書書き換え問題をめぐり、国民の皆様の行政に対する信頼を揺るがす事態となっており、行政の長としてその責任を痛感しております。改めて国民の皆様に深くお詫びを申し上げる次第でございます。

高嶋)鈴木さんは旧大蔵省、現財務省の出身であるということなのですが、今は働き盛りで、ずっといれば課長さんの一歩手前くらいだと。

鈴木)そうですね、私の年齢だとそのくらいになりますね。

高嶋)そういう中堅の立場ですが、政界も財務省も両方知っている鈴木さんからすると、今度の森友問題の本質はどこにあると思いますか?

鈴木)これは報道もされていることですが、2つあって、1つは実際の土地の値段というところ。どう圧力があったのか無かったのかという話です。もう1つは文書の書き換えが事後的にあったのか無かったのか。どちらも正直分からないところが沢山ありますので、実体がどうなっているのかというのを究明しないといけないですね。

高嶋)明日、佐川前国税庁長官の証人喚問、自民党が仕方無しという感じですが、何か出ると思いますか?

鈴木)仕方無しというより、やはり我々も何が起こったのかはきちんと国民の皆様と同じように知らなければいけない。知らないことも沢山ありますから、そこをきちんと究明したいというところに尽きると思います。

高嶋)その自民党員の言葉というのが佐川さんに届けば良いのですけどね。

鈴木)そうですね。ただご本人も捜査中ということで、言えることと言えないことがあるとは言われていますよね。

元大蔵省官僚から見た森友問題の本質とは?

決裁文書には判子がいっぱい 判子だけで中身が無かったことも?

高嶋)大蔵省におられたときに、いろんな決裁文書というのを見たり書いたりいろいろあったと思いますが、沢山判子が押してありますね。

鈴木)そうですね。実は大蔵省って決裁があまり無い役所で、ほとんどが国有の決裁なのです。そういうこともあるので、私自身は決裁に関わったことはほぼ無いのですが。
ただ他の役所の話等で聞くと、意外と決裁は沢山判子がありますけど、山のようにあることもあって、意外と中を見てないようなことも多いらしくて、これはそれこそ聞いた話では、一生懸命皆判子を押して、ずーっと判子を押された物に中身が付いてなかったとか、そんなこともあるというような話は聞きますし、会社の稟議でもそういうような話がありますよね。
ただそうは言っても公文書ですから、そこはおかしなことが無いようにきちんとするのは当然ですので。

高嶋)それで例えば森友学園の深さが何メートルとかゴミが有った無かったとか、さっきおっしゃった金額8億円、これをおまけした、そういうのもひとつの本質だと言っていましたが、こういうものというのは自民党内ではどういう風に扱われていますか?

鈴木)正直何も情報が無いので。
ただひとつ、例えば籠池さんという人は怒っているわけですね。怒っているということは、安かったら怒らないですよね。だからそこは実際何も無いのだろうというのはありますが、これは正直分かりません。
だからおかしなことが無いように我々が正していくというのが、我々のスタンスで、当然こういうときは一致結束をして、ひとつは真相究明。もうひとつは政治の課題というのはこういうことも大事ですが、これと同じように大事なことは沢山ありますから、景気の話や北朝鮮の話、外交の話など、こうしたことをきちんとやっていくような環境を早く作るというのが我々の務めだと思いますね。

高嶋)確かに森友森友というのばかりニュースに出てくると、こればかりということは違うよなという思いはしますよね。だからこそもっと早くはっきりさせれば良いのにという、そういう忸怩たる思いもあります。

鈴木)そうですね。やはりここははっきりさせる、そこに尽きると思います。

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