3月25日(日)放送のラジオ番組『すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト』では小児科専門医の自見が、子育てママが気になるワクチンを接種する際の素朴な疑問について語りました。

淵澤）来週から新学期。この番組をお聴きの方の中にも、お子さんやお孫さんが小学校に入学される方も、多いのではないでしょうか？　集団生活が始まると注意しなくてはならないのが「感染症」。わたしも小さい子供がいますが、学校が始まると、貰ってくるんですよね～。「ワクチン」で予防したいと考えているんですけど・・・

自見）よく「ワクチン」に関する質問で、お母様方からいただくのはきょう、鼻水出ているんですけど、ワクチン打っていいですか？

淵澤）気になるんですよね。

自見）「ワクチン」を打つ時の体調なんですが、万全であればこしたことはありませんが、鼻水ぐらいですと、全身状態がよければ、問題なく打てることの方が多いです。それが何かの初期症状だったり。風邪が治って別の病気がかぶっているとか、色々な判断があるので小児科の先生とよく相談するというのが大事です。基本的に、子供と言うのは鼻水が出ているということが多いので。

淵澤）そうですね（笑）

自見）元気に遊びまわって、お熱もないということでしたら、鼻水ぐらいでワクチンのスケジュールをずらすということはないことの方が多いですね。

淵澤）「ワクチンを打つと熱が出る」なんて聞くのですが、実際はどうなんですか？

自見）「ワクチン」は、免疫反応を引き起こすために打つものですので、生体反応として、お熱が出るというのは、むしろ「ワクチン」が作用している、本来の役目を果たしているということになります。ですので、「ワクチン」を打った後、1日ぐらいお熱が出るということはあります。ところが、そのお熱もあまり高熱ではなかったり、また全身状態がよかったら、基本的には問題にならないので、そのまま様子をみていって大丈夫だと思います。

淵澤）もう1つお聞きしたいのは、ワクチンを打った日の夜、お風呂に入っていいのか？　どうか？

自見）お風呂に入って大丈夫です。ごくごく一部の「特殊なワクチン」では例外がありますが、基本的に、ふだん日本の小児科の外来で打つワクチンに関しては、お風呂に入ることは特に問題はありません。

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 毎週日曜 6:04～6:13