市場だけではない「トランプリスク」の日本への影響とは?

3/14(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

支持者だけを見て行動するトランプ大統領のリスク
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

レックス ティラーソン 国務長官

レックス・ティラーソン – Wikipediaより

トランプ大統領はアメリカ国内での支持を第1に考え行動している

トランプ大統領は常にアメリカ国内の支持者を見て行動している。中間選挙に向け、その支持を得ることを最優先に考えている。そのためには何でもしてしまうところがある。それはトランプリスクと呼ばれているが、安倍政権もトランプリスクを考えるべきだと鈴木哲夫は指摘する。

高嶋)とうとうトランプ大統領がティラーソン国務長官を解任しました。それで、CIAのポンペオさんが長官になるようです。
考えてみるとティラーソンさんは、去年の秋にトランプさんを「能なし」などと呼んだ。トランプさんはティラーソンさんのことを、北朝鮮に対する対話路線を「時間の無駄」と非難していた。まあ、いまは状況が変わっていますが。そういうことで対決していました。「もう少し早く変えるのでは?」と言われていましたが、やや長引きましたね。
トランプさんというのは、いろいろな人が分析していますが、日本の政界に詳しい鈴木さんとしては、どんな意見が耳に入り、どのように分析していますか?

鈴木)今年の年明けにいろいろ取材している中で、外務省OBとか、安倍総理の外交でアドバイスしている議員の人たちと話したのですが、今年は「トランプリスク」、ようするに「トランプさんが危険」という言葉を使っているのですね。
トランプ大統領の行動の陰には、人事でも政策的にもそうですが、必ずアメリカ国内の内政問題があるわけです。それで、アメリカ国内であまり支持が高くないわけですよね。ところが、今年は中間選挙があるということで、アメリカの世論、国内ウケを第1に考えて、トランプさんは行動するのではないか、と見られています。
この間鉄鋼の関税を上げましたが、これはやはりアメリカ国内向けの、トランプさんを支持するような人たちも含めて、「アメリカの鉄鋼を守るんだ!」ということで、確かに、国内向けですよね。
それから北朝鮮との米朝首脳会談の動きにしても、この前のアメリカでのトランプさんの演説を聞いていると、「歴代大統領の中で、北と対話するのはオレだけだ!」とアピールをして盛り上がる。つまり厳しい内政の中で支持を得ることを第1に考えてやっている……。

高嶋)常に国内政治を見て、中間選挙の勝利を目指している。外交だろうと何だろうと、全部自分の損得で物事を考える。

鈴木)手段として使うということです。

高嶋)これが、トランプリスクである、と。

鈴木)結局それに振り回されていると、たとえば今度の米朝会談も「やる」となっているけれど、これがいろいろな内政問題から判断して、「やらない方がいい」と判断すれば、一夜にして「やっぱり止めた」と言うかもしれない。つまり、それがトランプリスクです。
米朝首脳会談を本当にすっ飛ばすかは別だけど、常にトランプさんの決断や行動の陰にはそれを想定して対応しておかないと、そのリスクに巻き込まれる可能性がある。

高嶋)そういう捉え方が、日本の政権の一般的なトランプさんに対する見方?

鈴木)一般的というか、私が聞いた人たちですね。トランプリスクというのは、僕も「なるほどなぁ」と思いました。

高嶋)今度、安倍さんが4月に、とにかく米朝が会う前にアメリカ訪問して、日本の主張も聞いてもらおうと、膝詰めでやりますよね。ああいうのは、どう捉えていますか?

鈴木)安倍総理はトランプとの信頼関係はあるのだという流れになっています。ただ、それでも、安倍さんに近い議員が言っていたのは、「そういうことにこそ気を付けなければいけない」と。パッとハシゴを外されて、「え、日本は?」ということになるかもしれない。だから、その辺はかなりしたたかに考えなければいけないと言っています。

高嶋)そういう危険を常に抱えている大統領が相手、ということですね……

高嶋ひでたけのあさラジ!
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