「働き方改革」はどうなっているのか?

3/14(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

森友文書改ざん問題の影響で
6:30~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

森友問題の影響で働き方改革の審議スケジュールが狂ってしまった

安倍政権は長引く森友問題の問題によって、本来進める予定だった「働き方改革」について審議を進められていない状況にある。少子高齢化の厳しい時代を迎えつつある今、政府はいつになったら対応できるのだろうか。

高嶋)働き方改革ですが頓挫してしまって、「今度の国会で何とか通そう」としています。「裁量労働制を外して~」となっていましたが、森友問題とか出てきて。あれは風前の灯火になったのですか?

鈴木)実質、その審議をする時間が森友に取られてしまうし、「証人喚問をやらないなら委員会は参加しない」と、実際に空席の委員会が目立っています。そういうことで国会のスケジュールそのものが押してきますね。そういう中で、なかなか本格的な働き方改革の方へ行けないような状況になる可能性が、後半にありますよね。
それだけでなく、憲法改正等もです。それぞれの党内での議論ということですが、こういうものもストップしてくる可能性があります。

高嶋)計画していたスケジュールが全部停滞しておかしなことになる、ということですね。つまり、通常国会内でやろうと思っていたことが、積み残しが出るということですか?

鈴木)そういうことです。すると、たとえば働き方改革でいえば、安倍総理が通常国会が始まったとき、この国会がまさに日本人の将来の少子高齢化に向け、「働き方を変える国会なんだ!」と宣言していたわけで。とてもそうじゃなくなってくると、政権への打撃ということになってくるわけですよね。

裁量労働制について、専門家は経営側に悪用されるリスクを指摘している

高嶋)「裁量労働制」と、それから「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」というのがありました。ああいうものに対して昨日、公聴会があって、それぞれの専門家の方が疑問点を上げていったようです。
実際に動き出すと、たとえば高プロも「1,070万円以上」と年俸の数字が出ていましたが、「あれをどんどん下げていくのでは?」と。「それで結局労働時間が長くなり、1つもメリットが無い」と言われています。裁量労働制でもみんな同じこと言いますよね。この辺、どうしてそんなに信用性が無いのですか?

鈴木)まず前提でいえば「働き方改革」は絶対に必要だと思うのですよ。これは少子高齢化で労働力がどんどん低下していく。AIとかも出てくるので、もう働き方そのものを変えていく必要がある。
それから、それぞれの人生に合った、多様な働き方をライフスタイルをどう組み合わせるか。そういう時代に合わせて変えなくてはいけないのだけれど、指摘されている多くは、これが雇う側、経営側と労働者のそれぞれにとってどうなのかで考えると、どうも従来の流れで観ると「経営側にうまく使われてしまう穴があるのでは?」となる。

高嶋)1にも2にも、今回出してきたデータがどうもワケが分からなくて。あそこを突っ込まれたら収拾がつかなくなる。

鈴木)そうですね。「裁量労働制」も、どこまでが「裁量」なのか。「今日は2時間やったから、明日は3時間」とか、働くことの進め方に裁量はあるけれど、仕事量については裁量がない、とか。

少子高齢化の厳しい時代に働き方の法律が追い付かない

高嶋)この頃、昔みたいにストライキこそ無くなりましたが、労使の信頼関係が不安定です。経営者側はあくまでもオーバーワークに対して「低賃金、あるいは払わずに働かせたい」と。働く側は、「これだけ時代が変わったのだから、もっとゆとりある労働をしたい。そして高賃金を出せ」と。まったくかみ合わない議論が続いていて。この扱いは、この国会でダメだとすると、その先どういう風になりますか?

鈴木)またズルズル行く、ということですよね。しかも政権自体が9月に安倍さんは総裁選挙がありますが、この森友問題がどうなるかで、総裁選に影響が出るかもしれない。その中で、これが積み残しとなると、結局どんどん新時代が来て、オリンピックは終わり、少子高齢化の厳しい時代になるのに働き方の法律は追いつかない……ある意味、最悪の状態になりますよね。だからこれをきちんと議論するのは大事なことだと思います。

高嶋)前回の総選挙では民主党とかがおかしなことになり、オウンゴールで自民党に得点を与えたと言われていますが、ここまで来て、今度は逆に降って湧いたように野党側に有利な状況になってきて、これがどうなるのか……。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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