スポーツ人間模様

元世界ランク1位のジョコビッチを破ったダニエル太郎選手とは?

ダニエル太郎 男子 テニス デビスカップ

【男子テニスデビスカップ】日本対ウクライナ第4試合【ダニエル太郎対アルテム・スミルノフ】第1セット、サーブを放つダニエル太郎=2016年9月18日靱テニスセンター

このところ様々なスポーツで、新たなスターが登場していますが、昨日は男子テニス界で、どえらいことをやってのけた日本人選手が現れました。

アメリカ西海岸の、インディアンウェルズで行われている大会「BNPパリバ・オープン」の男子シングルス2回戦で、元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手を、世界ランク109位の ダニエル太郎選手・25歳が撃破したのです。

この「BNPパリバ・オープン」は、4大大会に次ぐグレードの高い大会で、女子の方では、大坂なおみ選手が、シャラポワ選手を破って話題になりましたが、ダニエル太郎選手、それ以上の「大物食い」をやってのけました。

テニスファン以外は「今回初めて名前を聞いた」「誰だそれ?」という方も多いと思います。ダニエル選手は1993年1月、アメリカ・ニューヨーク生まれ。お父さんがアメリカ人で、お母さんが日本人。国籍は日本を選びました。幼い頃は日本で暮らしましたが、14歳のときにお父さんの仕事の都合でスペインに移住。スペインはテニス王国として知られていますが、ダニエル選手は、トッププレーヤーのダビド・フェレール選手が所属するバレンシアのテニスアカデミーに入って腕を磨き、2010年にプロになりました。身長190センチの長身選手。スペイン語と英語と日本語を自由に操り、なかなかのイケメンであります。

「ポスト錦織」の一人として注目されているダニエル選手ですが、昨日のジョコビッチ戦。第1セットは2−5と、ジョコビッチ選手にセットポイントを握られましたが、そこから猛反撃してタイブレークに持ち込み、7−6と大逆転で第1セットを先取。第2セットは4−6で落としますが、

「最終セットで何とかなると思っていた」

というから、肝が据わっています。

積極的なテニスで、第3セットは6−1と圧倒。ジョコビッチ選手が右ヒジの手術明けだったことを割り引いても見事な快勝で、ジョコビッチ選手にツアーで勝った2人目の日本人選手となりました。…もう一人は、そう、錦織選手です。

2時間29分の熱戦を制し、何度も右手を突き上げたダニエル選手は、試合後にこんなコメントを残しました。

「最高の気分。相手は本調子じゃなかったが、勝ちきった自分を誇りに思う」

普通、トップクラスの強豪に第2セットで追い付かれたら「ああ、このまま第3セットも押し切られるんだな」と弱気になるところですが、自分の実力を信じ、再び勝負の流れを引き戻したメンタルの強さは、一流選手の証し。

3回戦に進んだダニエル選手は、世界ランク47位のアルゼンチン出身・メイヤー選手と日本時間の明日対戦します。

さらなる快進撃、期待しましょう!

3月13日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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