アカデミー賞受賞も納得の感動作!『リメンバー・ミー』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第375回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月16日から公開の『リメンバー・ミー』を掘り起こします。


時を超えてつながる家族の物語

アカデミー賞受賞も納得の感動作!『リメンバー・ミー』
音楽が大好きでミュージシャンになることを夢見ている、ギターの天才少年ミゲル。しかし彼の家は、ひいひいおじいちゃんが音楽を追い求めるあまり、ひいひいおばあちゃんを捨てて家を出てしまったことから、音楽を禁じ、代々靴屋を営んでいる。

1年に1度だけ亡くなった人に会える「死者の日」に、憧れの歌手であるエルネスト・デラクルスの墓を訪れたミゲル。そこで彼の遺品であるギターを手にすると、まるでテーマパークのように幻想的な“死者の国”に迷い込んでしまった。

ミゲルはそこで出会ったガイコツのヘクターに協力してもらい、元の世界に戻る方法を探るが…。

アカデミー賞受賞も納得の感動作!『リメンバー・ミー』
陽気でカラフルな映像で“死者たちの世界”を鮮やかに描いたピクサー・アニメーションの最新作が、いよいよ日本でも公開となります。

手がけたのは『トイ・ストーリー3』でもアカデミー賞を受賞したリー・アンクリッチ監督。また物語の鍵を握る劇中歌「リメンバー・ミー」の作詞作曲を『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」を手がけたクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが担当。

第90回アカデミー賞では見事、長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞し、早く観たい! と待ち望んでいる人も多いのではないでしょうか。

アカデミー賞受賞も納得の感動作!『リメンバー・ミー』
本作の題材になっている「死者の日」とは、ラテンアメリカにおける祝日のひとつ。この日は家族や友人が集まり、故人に思いを馳せて語り合います。ある意味、日本のお盆によく似ているかもしれませんね。

しかしそこはラテンの国、その様子はお盆とはまったく違い、とにかくカラフルで陽気な雰囲気。お墓には“死者の花”とされるマリーゴールドで装飾が施され、人々はガイコツをモチーフにした仮装でパーティーを楽しんだり、バンドの演奏に身を委ねたりしながら、明るく楽しくお祝いします。

本作でも豊かな色彩でその様子を見事に再現しており、スクリーンからマリーゴールドの花の香りが漂ってきそう。アトラクション感があふれる“死者の国”を旅するミゲルの冒険ストーリーをダイナミックに描いています。

アカデミー賞受賞も納得の感動作!『リメンバー・ミー』
そして同時上映は、『アナと雪の女王』の新作短編『アナと雪の女王 家族の思い出』。なんでもディズニー作品とピクサー作品が同時上映されるのは史上初とのこと。人気キャラクターのオラフが大活躍するストーリーにも注目ですよ。

アカデミー賞受賞も納得の感動作!『リメンバー・ミー』
リメンバー・ミー(同時上映 アナと雪の女王/家族の思い出)
2018年3月16日から全国ロードショー
監督:リー・アンクリッチ
共同監督:エイドリアン・モリーナ
©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
©2018 Disney. All Rights Reserved.
公式サイト http://www.disney.co.jp/movie/remember-me.html

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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