次に狙うのはアジア、ヨーロッパでの展開

By -  公開:  更新:

3月9日放送  ゲスト:株式会社「クリスプ」代表 宮野浩史 第5回

自分好みのサラダが目の前で出来上がる!
いま大人気の日本初のチョップドサラダ専門店「クリスプ・サラダワークス」。
サラダをメインに飲食業界で注目を集める宮野浩史の経営哲学と手腕に迫る!

次に狙うのはアジア、ヨーロッパでの展開

日本人はやはり勤勉

黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、ゲストはチョップドサラダ専門店クリスプ・サラダワークスを展開する株式会社クリスプ社長の宮野浩史さんです。
日本とアメリカの経営で違いはありますか?

宮野)日本人はまじめで勤勉だなと思いますね。アメリカ人の方は、悪いわけではないのですが、自由なので。アメリカ人の方はお給料の分だけ働くというイメージで、日本人の方はそれ以上に頑張る人が多いなと思います。

黒木)頑張る方がたくさん入っていらっしゃるってことかもしれませんね。

宮野)そうかもしれないですね。ありがたいですけど。国としても、僕らのお店で働いているスタッフもそうですが、自分が経営しているわけではなく、アルバイトとして働いているだけでも、お客様のことを考える人は少なくないですね。

黒木)アメリカでチョップドサラダがあった。それを食べたいから日本で展開なさった。いま大人気のお店ですが、次の展開としては、やはりアメリカで食べたもので、「こういうのが日本で食べたかった」というものを思っていらっしゃるのですか?

宮野)そうですね。特にその中でも、いまはお客様は高級なものじゃなくて、「自分だけのもの」をスゴく欲しがってくれる傾向にあるのかなと思っていて。だから「カスタマイズ」がスゴくキーワードだと思っていて。有名なシェフが作った料理って美味しいけれど、自分が選んで、「コレとコレ」って組み合わせたものを食べる。サラダもそうですね。そうするとお客様って、満足度が高いのかなと思っています。なので、そういう切り口で……

黒木)自分の好きなものをトッピングする……

宮野)そうですね。自分だけのオリジナルのものにスゴく魅力を感じて下さってるのかな。たとえば、カスタムピザとか、いまアメリカだと人気で。日本でも少しありますが、ピザのトッピングをお客様が自分で選んで、それを焼いてあげて。イヤらしいですが、「自分で選べる」って、「ちょっと違うな」と思ったときも、こっちが作ったメニューだと「このお店のこれ、イマイチだったな」となっちゃうんですが、我々のお客様って自分で組み合わせるので「ちょっと違うな」と思っても「自分で失敗しちゃったな」みたいな。自分で反省しちゃうので(笑)。

黒木)「今度はこれにしよう」って? かわいらしいですね、お客様が(笑)。

宮野)けっこう反省されるお客様が多くて。「この間これ入れたんだけど、失敗しちゃって、今度はこれにするわ」みたいな。

黒木)そういったお話もそうですが、やはり日本の飲食業界というのは、そういう風に変わっていくと思われますか?

宮野)その面で言うと、「カスタム」ももちろんですし、もう1つは、テクノロジーがどんどん進んできているので、接客とか調理とかもそうですが、本当だったらもっとコンピュータがやってもいいような、業務的な……たとえばレジでも、いまは「カードを持っていますか」とか「スプーン付けますか」とか「ポテトいかがですか」とか、そういう決まった定型会話は、たとえばセルフレジとかでもう少しコンピュータにまかせて、人間はそうじゃなくて、「いい天気ですね」とか、「今日は何サラダですか?」とか、「この前の美味しかったですよね」とか、そういう心温まるような会話というのをスタッフがやって。それ以外の本当は人間じゃなくて良いような部分を飲食もどんどん機械に任せられる部分は任せていく、というのを我々は進めたいと思っています。流れとしては、海外なんかはそうなって来ているので、「いいかな」と思ったりしています。

黒木)どんどん時代のニーズに合わせ先端を行きながら、大事な「おもてなし」のところは人じゃなければいけないので、それを共存というか、コラボでお店を大きくしていく感じでしょうか?

宮野)そうですね。アジアなんかも日本のものはいま人気なので。

黒木)アジア、これからチョップドサラダがすごいじゃないですか?

宮野)シンガポールとか、タイとか、香港とかもそうですし、すごく魅力がある……

黒木)ヨーロッパでもいいんじゃないですか? だって、ヨーロッパで美味しいサラダってなかなか無いので……

宮野)そうですね。たしかにヨーロッパもあまり無いし。チョップドサラダ、僕も去年の夏にパリに行ったときにぜんぜん無かったので。アリかもしれないです。そのアイディア、いただきます!

黒木)ぜひ! これからも美味しいもの、いっぱい私たちに提供して下さい。これからも頑張って下さい!
今週はチョップドサラダ専門店クリスプ・サラダワークスを展開する株式会社クリスプ社長の、宮野浩史さんにお話を伺いました。ありがとうございました。

(2018年3月9日放送分より)

宮野浩史:1981年生まれ。高校生の時にアメリカに留学。アメリカで輸入販売や飲食店事業を展開し、天津甘栗の輸入・製造販売・ライセンスを手がけるHot Pebbles, Inc.を設立。約1年で年商200万ドルのビジネスに育てた。
その後シカゴで日本人向けジェラート・タピオカドリンク専門店「Tapito」をオープン。
2004年、日本に戻り、「タリーズコーヒージャパン株式会社」に入社。エリアマネージャーとしての運営管理を経て、事業責任者に就任。
2009年、フリホーレス株式会社を創業。日本初のブリトー専門店を麻布十番に開業。
2014年、日米の文化や商習慣・消費者心理の知識と経験から、カスタムチョップドサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」をオープン。3年の間に恵比寿、六本木、代官山、広尾と人気エリアに立て続けに出店。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月~金 6:43~6:49

番組情報

黒木瞳のあさナビ

毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

Page top