スポーツ人間模様

NPB球団が元巨人・村田を獲らない理不尽な理由 

村田修一 巨人 プロ野球

【プロ野球 巨人対中日】試合後、ファンの声援に応える巨人・村田修一=2017年9月27日東京ドーム

中日入りした松坂大輔投手が、一昨日日曜日にナゴヤドームでオープン戦に先発登板して、打たれはしたものの、一歩一歩、復活への道を歩み始めた一方、なかなかオファーが来なかった同い年のこの選手にも、ようやく「働きの場」が見つかりました。BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスに入団が正式決定した、元巨人・村田修一選手・37歳です。

去年は確かにベンチを温めるケースが増えました。とはいえホームランを14本打って、シーズン100安打を記録。代打で勝負強さも発揮しましたし、サードの守備も上手い。巨人を自由契約になったとき、世間は驚きましたが、どこかすぐに手を挙げるだろうと思ったら、意外や意外、巨人以外の11球団は、どこも村田選手にオファーを出さなかったのです。

移籍先候補として噂されていたヤクルトは、なぜ村田獲りに動かなかったのか? その件について、今年から指揮を執る小川淳司新監督はこう言いました。

「村田がいると、つい使いたくなってしまう。しかし、それでは若手が育たない」

巨人が村田選手を自由契約にしたのも、同じ理由でした。

しかし、村田選手本人にしてみれば非常に理不尽な話で、このまま引退するのは不完全燃焼もいいところ。そしてあと135本に迫った「通算2000本安打」という大きな目標もあります。しかし、ときは非情にも過ぎていき、キャンプ期間も終了。

「これ以上ただ待っていても、オファーは来ない。とにかく、独立リーグの球団でいいから、プレーできる場を確保して、それでNPB復帰を目指そう」

ということで、条件が折り合ったのが「BCリーグ」に去年から加入したばかりの栃木ゴールデンブレーブスでした。

村田選手が、独立リーグ入団にあたって出した条件は、4つあったそうです。

① NPBの球団からオファーがあったら退団を認める
② プレーするのは長くても、NPBの球団が支配下登録できる7月末まで
(つまり、7月末までにオファーが来なかったら引退する、という意味)
③ 自分の家族が理解を示してくれるチームであること
④ そのチームの地元に、地域貢献ができること

栃木は、BCリーグの東地区に所属し、昨年の成績は、2シーズン制で、前期が5チーム中5位(最下位)、後期が4位と、苦戦しています。しかし、地元での人気は非常に高く、観客動員力は、BCリーグ10チーム中2位。

そして村田選手の奥さん・絵美夫人の実家は、栃木県。条件はぴったりです。今シーズンから、元ヤクルトの飯原選手がコーチ兼任で入団するなどチーム強化にも本腰を入れていますし、“男・村田修一”も燃えています。

「やるからには、チームが勝つためにやる。そういう目の前の勝負の先に、NPB復帰、というのも見えてくると思っている」

と語った村田選手。背番号は、横浜時代からずっと付けてきた「25番」に決まりました。

9日に入団会見が行われ、10日から地元・栃木の小山市でキャンプインの予定ですが、BCリーグには、オフにアルバイトをしながら猛練習を積んで、NPB入りを夢見ているハングリーな若手選手が大勢います。

そんな環境で、彼らの手本となり、もう一度這い上がって来ることができるのか? 松坂投手ともども「もうひと花咲かせたい37歳」に注目です。

3月6日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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