しゃベルシネマ

マット・デイモン、火星の次はミニチュアランドへ『ダウンサイズ』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第368回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月2日公開の『ダウンサイズ』を掘り起こします。


身体が小さくなれば、大金持ちになれるんです!?


ノルウェーの科学者が人間の身体のサイズを14分の1に縮小する技術を発明する。それを受けて、地球規模の社会問題となっている人口増加、経済格差、住宅事情などを一気に解決するべく、全人類縮小200年計画が持ち上がる。

例えば180センチの人間なら、13センチにまで小さくなることが可能。身体が小さくなれば生活に関わるコストも縮小できるから、現在の資産でも富豪になれるのだ。

ネブラスカ州オマハでごく普通の生活を送るポール・サフラネックと妻のオードリーはその技術を目の当たりにし、自らの縮小化を決意。しかし土壇場でオードリーが逃げ出してしまい、ポールはひとり、縮小された人間たちの世界で暮らすことになる…。


もしもあなたの身長が13センチになったら、どんな人生を送りたいですか? ダウンサイズするだけでお金持ちになって、一生遊んで暮らせるとしたら、あなたはそのミニチュアの世界に迷わず飛び込むことが出来るでしょうか?

本作は“全人類縮小化計画”という突飛なアイデアを、「もしも私がダウンサイズしたら…」という妄想を掻き立てられるほどリアルに描いたヒューマンコメディーです。


主人公のポール・サフラネックを演じるのは“普通の男”を演じさせたら右に出る者はいない?!、マット・デイモン。『オデッセイ』で火星から奇跡の生還を果たした彼が、今度は13センチの手のひらサイズになってミニチュアの世界をサバイブ!? 自分の生き方に自信が持てず、社会に息苦しさを感じている中年男を人間味たっぷりに演じるサマは、観る者の共感を誘います。

ポールの妻オードリー役に『ゴーストバスターズ』のクリステン・ウィグ、さらにはミニチュア人類社会への鍵を握る謎の男役にクリストフ・ヴァルツが共演。

また新進女優のホン・チャウがキーパーソンとなるキャラクターを好演、映画出演2作目にしてゴールデン・グローブ賞初ノミネートされたことでも大きな話題となっています。


随所に小気味好い笑いが散りばめられ、社会風刺が効いた奇想天外なドラマ性が目に留まりますが、『サイドウェイ』や『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督が手がけているだけに、本作のテーマは日々に疲れた大人が人生を取り戻す“心の旅”。

誰もが窮屈さを感じる生きづらい時代、本当の“幸せ”を手に入れるのに必要なものは何か。小さくなって視点が変わることで見えてくる“本質”に、あなたも出会えるかもしれません。


ダウンサイズ
2018年3月2日からTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:マット・デイモン、クリストフ・ヴァルツ、ホン・チャウ、クリステン・ウィグ ほか
©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
公式サイト http://downsize.jp/

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