しゃベルシネマ

切なくて愛おしい、ギレルモ・デル・トロ監督の最高傑作『シェイプ・オブ・ウォーター』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第365回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月1日から公開の『シェイプ・オブ・ウォーター』を掘り起こします。


人間と不思議な生物、種族を超えた愛を描いたファンタジー・ロマンス


1962年、ソビエトと冷戦時代のアメリカ。清掃員として政府の極秘研究所に勤務するイライザは、変化のない孤独の生活を送っていた。

ある日、同僚のゼルダと一緒に、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生物を目撃する。アマゾンでは神のように崇拝されていたという“彼”の魅惑的な姿にすっかり心を奪われてしまったイライザは、周囲の目を盗んで、こっそり会いに行くようになる。

幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションには言葉は必要なかった。二人は心を通わせるが、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る…。


『シェイプ・オブ・ウォーター』は、声を出せない孤独な女性と水の中に生きる半魚人のような不思議な生物との、種族を超えた愛を描いたファンタジックなラブストーリー。

ギレルモ・デル・トロ監督の最新作で、2017年度のヴェネツィア国際映画祭では、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞を始め最多13部門にノミネートと話題集中。デル・トロ監督の最高傑作との呼び声の高い作品です。


ギレルモ・デル・トロ監督自らがオファーしたというキャストには、映画界を担うオスカーの常連たちが顔を揃えました。

ヒロインのイライザを演じるのは、サリー・ホーキンス。溢れんばかりの感情を言葉ではなく全身で表現する、その渾身の演技は必見。“彼”と心を通わせるうちに、どんどん美しく見えてくる彼女に釘付けになることでしょう。

またイライザを支える友人ゼルダ役にはオクタヴィア・スペンサー、心優しい隣人ジャイルズ役にリチャード・ジェンキンス、イライザと“彼”を追い詰める軍人スコット役にマイケル・シャノン。

そして“彼”に扮するのは、デル・トロ監督の『ヘルボーイ』で脚光を浴びた、ダグ・ジョーンズ。人間ではない異形のキャラクターを、魅力的かつ官能的に演じています。


まるでおとぎ話の世界に飛び込んだかのような映像体験をもたらすと同時に、マイノリティが今以上に虐げられていた当時の社会情勢を反映させている本作。社会からはみ出した愛すべきアウトサイダーたちを、温かな眼差しで描いた愛の物語です。

これまで誰も観たことがない究極のファンタジー・ロマンスを是非、スクリーンで体感して。


シェイプ・オブ・ウォーター
2018年3月1日から全国ロードショー
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサー ほか
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/

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