高梨沙羅は今シーズン最高のジャンプだった 岩瀬孝文

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平昌オリンピックも終盤。今夜はノルディック複合団体が控えている。国際スキージャーナリストの岩瀬孝文に話を聞いた。

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【平昌五輪2018スキージャンプ女子ノーマルヒル】表彰 高梨沙羅=2018年2月13日アルペンシア・ジャンプセンター 写真提供:産経新聞社

高嶋)まずは高梨沙羅選手から聴いておきたいですね。銅メダル獲得、本当に良かったですね!

岩瀬)2本目のジャンプが今シーズン最高のジャンプでしたね。アプローチも踏み切りもしっかり決まって、風もなかったので、高いところから着地までスムーズでした。

高嶋)今シーズンはW杯で一度も勝てず、苦しい試合が続きましたから、できればここ一番で金メダルを取って欲しかったんですが、金メダルを取ったルンビ選手(ノルウェー)は、やはり強かったですね。

岩瀬)ノルウェーはいま最強です。男子ジャンプ団体でも金メダルを取りましたが、ルンビ選手はそのメンバーらと一緒に男子のトレーニングをしています。筋肉トレーニングも男子の練習をしていますから…強いですね。

高嶋)そして今夜には「ノルディック複合ラージヒル団体」があります。先日の「ラージヒル個人」、渡部暁斗選手が5位でちょっと残念でした。金メダルを取ってくれると期待していたんですが…。

岩瀬)僕も期待していましたが、やはり風の影響が大きかったです。先頭に立っていたのでどんどんスタミナを奪われてしまいました。そして周りの選手との駆け引きも難しい状況でした。

高嶋)ドイツの3選手は野獣のように襲い掛かってきましたね?

岩瀬)ドイツ選手は昔から最後のスパートが得意なんですよね。最後までためてためて爆発させる戦法。これに振り落とされない、振り落とされる前に仕掛けていくことが大切なんですが、今回は3人まとめてということもあって厳しかったですね。

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【平昌五輪2018 ノルディック複合・個人ラージヒル】距離 5位に終わった渡部暁斗(右)とメダル独占し喜ぶドイツの選手達=2018年2月20日、韓国・平昌のアルペンシア距離センター 写真提供:産経新聞社

高嶋)今夜の団体はいかがでしょうか?

岩瀬)ドイツとノルウェーが強いです。1、2位争いはこの2カ国になるでしょう。厳しい言い方ですが、日本は3位狙いになると思います。ライバルとなるのは、オーストリアとフランスではないかと思います。

高嶋)今夜の団体のメンバーは、渡部暁斗選手、渡部善斗選手、山本豪選手、永井秀昭選手の4人。どんな戦いを期待しますか?

岩瀬)日本はラージヒルが得意ですから、そこでバンバン飛んで時間差をあけて、後半のクロスカントリーに挑んでもらえればチャンスはあると思います。今回、渡辺剛弘選手は残念ながらメンバーからはずれてしまいましたが、彼が所属している「ガリウム」という企業が非常に良いワックスを持っているので、団体としてのパフォーマンスも期待できます。充分に銅メダルを期待できると思いますよ。

高嶋)今夜の「ノルディック複合ラージヒル団体」、メダルも期待できそうですから、楽しみに観戦しましょう!

2月22日(木)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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