ニッポンの軽自動車はガラパゴス化している! 市場の先細りを防ぐモリタクの提案とは?

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ニッポンの軽自動車はガラパゴス化している! 市場の先細りを防ぐモリタクの提案とは?

2月21日(水)のニッポン放送の番組『垣花正 あなたとハッピー!』で、経済アナリストの森永卓郎が『今、日本で一番売れている車とは? ガラパゴス化する日本の自動車産業』と題して解説。

ガラパゴス…一昔前の“ガラケー”にも使われた言葉だが、スマートフォンが普及してからは聞かなくなった。日本の市場での「最適化」が進行しすぎて、国際基準からかけ離れてしまう…そんな状態がガラパゴス化。要はそこの国でしか横行しないモノという意味。日本の自動車メーカーでも、この“ガラパゴス化”が関係している?

森永)昨年の自動車売り上げランキング、第一位がホンダのN-BOX。前年はトヨタのプリウスでした。そして第3位はダイハツのムーブ。そして・・・

日本の自動車販売台数のランキングをみると、なん10台中6台、軽自動車が順位を占めている! ちなみに・・・2017年の新車販売台数のランキング。1位はホンダのN-BOX、3位はダイハツのムーヴ、4位はダイハツ・タント、6位は日産デイズ、9位はスズキ・ワゴンR、10位はスズキ・スペーシア。しかも、この6車種は、いずれも軽自動車の高さ制限をギリギリまで活かした、トールタイプの車なのだ。

森永)ちなみにウチは、ホンダの軽自動車・N-ONEという車に乗っています。この車でフジテレビの地下駐車場へ行くと、芸能人たちのクルマがズラリと停めてあるんです。そこに僕の軽自動車を駐車すると、小さすぎてすごく目立ってしまうんです。

かつて軽自動車は、2台目、3台目のサブカーとしての役割を果たしていた。しかし、家計が苦しくなる中で、普通車を持たず、軽自動車だけですべてを賄おうとする家庭が増えているということ。だから、たっぷり荷物を積めるトールタイプが人気を集めている消費者が軽自動車を主役に据えた最大の理由は、維持費の安さ。

なんと自動車税と重量税は、軽自動車1万3,300円!(ちなみに小型自動車は3万7,000円。その他に、タイヤ代、高速道路料金も違う。)

さらに最近の軽自動車は、加速もよく、室内も広い。安全性も大幅に向上。つまり、経済合理性で選ぶなら圧倒的に軽自動車が有利。これは、日本の自動車メーカーが、軽自動車という規格の中で 必死に改善努力を積み重ねてきた結果。

しかし・・・! 実はこれだけ努力をしても燃費はあまりかわらない! 軽自動車規格の中で最大限の成果を生み出す日本の技術は飛び抜けている。だから、軽自動車の規格に挑戦してくる海外メーカーはどこもない。問題は、軽自動車は輸入されていないけれど、輸出もほとんどされていないという事実。

なぜかというと・・・いまの日本の軽自動車では、アメリカの衝突安全性能基準をクリアできていない。欧州で売るにも小さすぎる。このまま日本車メーカーが軽自動車の開発ばかりに注力していくと、日本の自動車産業は、日本だけでしか通用しない独自の進化、つまりガラパゴス化してしまう。マーケットも、少子化で先細りしていく。日本の自動車産業に未来がない??? ってこと…では、どうすればいいのか。

森永)それを防ぐためには森永卓郎提案『軽自動車の規制緩和!』軽自動車の排気量や大きさの制限を、小型車並みに拡大すればいい! そうすれば、世界を相手にできるコンパクトカーの開発に国産メーカーが注力できる!

経済産業省の方・・・聞いてますか??

垣花正 あなたとハッピー!
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