しゃベルシネマ

二階堂ふみ×吉沢亮、生々しいほどの“生”『リバーズ・エッジ』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第360回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、2月16日から公開の『リバーズ・エッジ』を掘り起こします。


岡崎京子による伝説の漫画が実写映画化


90年代の都市に生きる若者の欲望や焦燥感を鮮烈に描き出した、岡崎京子による「リバーズ・エッジ」。リアルなセックス、愛や暴力を描写し、それまでの“少女漫画”とは一線を画した作品として、いまなお世代・時代を超えて熱狂的に支持されています。

その伝説的名作の発表から20年を経て、ついに実写映画化。ただがむしゃらに“生きる”ことが現代の若者にも突き刺さる、エネルギッシュな作品が完成しました。


女子高生の若草ハルナは、自由に生きる今どきの女子高生。彼氏の観音崎が執拗に虐めている同級生の山田一郎を助けたことをきっかけに、ハルナは山田からある秘密を打ち明けられる。

山田に誘われるままやって来た夜の河原で目にしたものは、腐りかけの死体。その死体を宝物として共有しているという摂食障害のモデル・吉川こずえが現れ、3人は特異な友情で結ばれていく。

同性愛者であることを隠す山田に好意を寄せる田島カンナ、父親の分からない子どもを妊娠する小山ルミもまた、それぞれ閉ざされた日常の中で爆発寸前の“何か”を膨らませている。

そんなある日、ハルナは山田から新しい死体を見つけたとの報せを受ける…。


衝撃的な岡崎ワールドの実写化に、いずれも日本映画界の新時代を担っていく若手俳優たちが集結しました。主演は、唯一無二の光を放つ二階堂ふみ。16歳で原作に出会ってから映画化を熱望していた彼女、10代後半の若者が持つヒリヒリするような感覚を鮮烈に体現しています。

山田一郎役には本作で新たな魅力を開花させた吉沢亮、さらに上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵らがリアルな“生”をスクリーンに叩きつけているのも大きな見どころです。


メガホンを取ったのは、これまでにも若者たちの感情の揺らぎや歪みを浮き彫りにする青春映画を手がけてきた行定勲監督。

行定監督にとって、漫画原作の映画化は初の試み。「漫画の映画化は手がけない」という自身のルールを撤回してまで挑んだ本作ですが、それでも行定作品の軸はブレることなく、邦画の可能性を切り開いてこうとする“トンがった”感に魅了される観客も多いのではないでしょうか。

他にはない生々しい青春を体感したいあなたに、是非。


リバーズ・エッジ
2018年2月16日から全国ロードショー
監督:行定勲
原作:岡崎京子(「リバーズ・エッジ」宝島社)
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵 ほか
©2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
公式サイト http://movie-riversedge.jp/

八雲ふみね,しゃベルシネマ

ニッポン放送 ニッポン放送
Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.