台湾地震~過去の教訓が生かされない地域的な事情

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2/9(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

日本から専門家チーム派遣
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所・研究主幹)

台湾 地震 花蓮市

2018年2月8日、台湾・花蓮市で、雨の中、続けられた捜索活動 写真提供:産経新聞社

台湾地震~日本政府が専門家チームを7人派遣

今月6日夜に台湾東部を襲った地震で、日本政府が派遣した救出作業を支援する専門家チームが、昨日午後、花蓮市の救出作業現場に到着し、支援活動を開始した。台湾当局は昨日夕方、「今回の地震で確認された死者は10人。けが人は273人。連絡が取れていない人は7人」と発表した。

今回の地震が発生したのは6日の夜11時50分。日本時間で7日の午前0時50分なので、今夜になると震災発生から72時間経過することになります。
台湾東部の花蓮県花連市北部が震源で、マグニチュード6.4でした。

今回の地震では、特に12階建ての複合ビル「雲門翠堤大楼」の入居者から連絡が取れなくなっていて、救出作業が難航しています。

日本政府から外務省や警察庁から派遣した専門チーム7人が、昨日午後、救出作業現場に到着。瓦礫の上から生命反応を探知する高性能機材を持っており、救出作業が難航しているこのビルでの捜索を支援しています。

蔡英文総統も現場を訪れたとのことで、Twitterで「日本の友情に感謝する」と表明したそうです。ビルの7階には日本人の大久保忠雄さんが住んでおり、彼と同居していたフィリピン人家政婦の死亡も確認されています。連絡が取れていないのは、このビルのホテルに宿泊していた中国籍の5人など、合計7人です。

このビルは台湾でよく見られる、低層階の開放空間が広くホテルやレストランが入っていて、上の方がオフィスや住居になっている構造となっており、この辺の耐震性の問題を専門家は指摘しています。

倒れた4棟のビルの共通点は「低階層の開放空間が広くて柱が少ない構造」

高嶋)映像で映っている傾いているビル。ああいうビルのことでしょう?

森田解説委員)そうです。建物4棟が、低層階が地面に埋まるように崩れているのですが、いずれも下の部分だけ開放空間が広いとのことです。

高嶋)阪神淡路大震災も、最初に行ったときにバッタリ道を塞ぐように倒れているビルがありましたね……

森田)台湾でも1999年の台湾中部大地震で耐震基準を強化しているのですが、やはりすべての住民の支持がなければ耐震補強工事もできないとのことで、全部ができているわけではないのです。

高嶋)大地震のニュースは他人事ではないだけにね。「明日は我が身」で、いつ来るか分からない。

宮家)花蓮市には私も学生時代に行ったことがあります。鍾乳洞がきれいなところです。
たしかに建物の倒れ方を見ていると、構造上に問題があるとしか思えない。他は倒れていないところもあるわけだから。それが心配ですね。

高嶋)昔言われていた「下駄履きアパート」みたいなものでしょう? 下に店があって、柱が足りなくて、空間が広がっていて。上は居住スペースになっていて、柱もいろいろある。

森田)今回のビルも、1階の料理店が店を拡張しようとして柱を減らしたのでは、と言われています。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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