瀬戸内寂聴 京都の神社・寺を訪れるのは冬こそ最適

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瀬戸内寂聴 京都の神社・寺を訪れるのは冬こそ最適

【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第548回

京都の神社や寺は、冬に訪れると最も心が落ち着きます。「神仏にも、人の詣でぬ日、夜まいりたる、よし」とは兼好法師のことばですが、私は「夜」を「冬」に置き換えて、このことばを心につぶやきます。

瀬戸内寂聴

撮影:斉藤ユーリ

《瀬戸内寂聴 新刊情報》

瀬戸内寂聴 京都の神社・寺を訪れるのは冬こそ最適
『いのち』 瀬戸内寂聴
講談社刊 定価:1,400円(税別)

長い生涯の中で深い縁に結ばれた女流作家、大庭みな子と河野多恵子。
天才的な才能に恵まれたライバル同士である二人の愛憎の激しさを描いた著者の、最期の長編小説になるかも知れない力作です。
胆のうがんの摘出手術から帰還する冒頭のシーンから思わず引き込まれていきます。

瀬戸内寂聴 京都の神社・寺を訪れるのは冬こそ最適
『お茶目に100歳! 寂聴さん』 瀬尾まなほ
光文社刊 定価:1,300円(税別)

寂庵に来るまで瀬戸内寂聴が作家であることも尼僧であることも知らなかったという著者。
寂聴さんの秘書になって七年。
常日頃共に過ごしているからこその、瀬戸内寂聴の日常を綴ったエッセー。
読んでいると思わず顔がほころびます。

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